プロの演技トレーナーが語る、こんな養成所はNGかもを見分ける5つの要素!

プロの演技トレーナーが語る、こんな養成所はNGかもを見分ける5つの要素!

せっかく事務所オーディションを受けて養成所に受かったのに始まったレッスンに対して疑問「???」が浮かぶ人いますでしょうか。
右も左も分からない中で、何が素晴らしい演技のトレーニングなのか、何が演技に必要な準備なのか判断がつかない中、やり続ける不安ってありますよね。
私も19歳で初めて通った養成所で、その洗礼を受けた一人です。目指したかったハリウッドの素晴らしい演技とは程遠い気がした日々の練習と、同じ志とは思えない同期のメンバーのモチベーションなど。
同期のモチベーションなんて、もちろん人それぞれで良いとは思いますが、当時の私はそれが本当に腹ただしくてしょうがかなったです。また指導者の態度ややり方にたくさん疑問を抱いたのは間違いありません。
あれから27年の時を経て、「こんな養成所はおかしいかも」の5つのポイントを簡単に出してみました。ただ悪いと言っているわけではなく、ビジネスとして成り立っている養成所というシステムがある中で、目指すところが違うと感じられるならその指標となればと考えています。検討する材料にしてもらえたら私としては幸いです。

この養成所大丈夫かな、そんな不安な養成所4大パターン

鋭い目をカチンコの隙間から見せる画像

私は大学卒業後、すぐ上京しました。そして同じ轍は踏まないように!と、事務所オーディションを10件程度あちこちと受け回った経緯があります。演技の勉強を本当にしながらも事務所に居られる場所を探し回ったのです。また、様々な養成所などで演技を教える機会を経て受け取ったこともたくさんあります。そこで私は気がつきましたし、演技講師や演技トレーナーの経験からお伝えします。

  1. 台本を読ませてジャッジする人がマネージャーやPと名乗る人
  2. 生徒に大した準備もなく突然台本をやらせて色々と言ってくる
  3. 腹式呼吸をがっちりやらせる
  4. 早口言葉や筋トレをやたらやらせる

この4つに当てはまる場合、まず私としては俳優を育てようとしている気がしないということ。見えてくる目的は、欲しいのは、一人でも多くの養成所生徒(な気がして来ます)。
他にも映画のオーディションと見せかけて、審査の結果養成所に誘ってくる、なんてものあります。ここで4つお伝えしましたが、大事な⑤がございます。

ダメ押しの5番目の要素「教えている人が演技トレーナーではない」

生徒がメモを取っている手元の画像

まず押さえておきたいことは、良い俳優=良い演技講師ではないということ。
つまり、良い監督=良い演技講師ではない、良いプロデューサー=良い演技講師ではない、良いマネージャー=良い講師ではないということ。

例えばスポーツ選手においても一流のプレイヤーと監督・コーチは別モノです。つまり選手と監督は別物であるということ。ただし選手を経験した指導者の方が選手の気持ちを理解しやすいのは間違いありません。
重要なのは、俳優を理解しながら自身の演技についての指導内容を言語化する力を身につけるかどうかです。
演技にはトレーニングが必要ですが、トレーニングを受けながらその方法論を会得したことと、第三者に言葉と行動で体現できる力が別物であるということを認識して欲しいところ。伝える力が乏しくて怒鳴ったり怒り散らしたり権威を振りかざすことも昭和からあるあるのことではないでしょうか。
※演技の基礎についてはこちらの記事「演技の基礎中の基礎とは何か!それはリラクゼーションです。」をご参考ください。

日本は映画監督やドラマ監督や演出家が演技ワークショップをよくやる国のようです。

映画監督の編集ブース

この言葉を聞いて「え?」と思った方いますか?映画監督のモラハラ、セクハラが横行していたことが明るみに出てきました昨今、またハリウッドでもプロデューサーが永久追放されたりと話題の話です。
つまり、権力がある人がそのような演技教室を開催しないのが一般的な大人の視点です。なぜか、それは権力があると逆らえない状態の中で指導を受けるようなことはモラハラとパワハラ、セクハラに発展しやすいからです。出演や優遇を餌にした中で泳がされた俳優たちは監督の好みに合わせようと必死です。演技のトレーニングをしているのに監督の顔色を気にしながら演技をしたところで良い演技ができるわけがありません。気にする必要があるのはシーンの中にありますから。
また、権力がある人の誘いを断れない人も多いかもしれません。色々と問題もあるのです。

というわけで演技発展国は、演技のトレーニングに特化した演技トレーナー・演技コーチと言われる人たちが俳優のトレーニングを担っているのです。なぜならキャスティング権も基本的にはないし、俳優をトレーニングするだけなのですから。
お分かりでしょうか、①と⑤に関しては似ている内容を敢えて2つにしましたが、かなり要注意の事実です。自身の養成所と照らし合わせてみて欲しいところです。
私は演技講師をする際に、よく言っていました「私にアピールしても仕事を用意する権威はないので安心してください」と。

世界的に有名な演技トレーナー・イヴァナ・チャバックのとあるインタビューを記載しておきます。

映画の業界でいちばん重要な学校だと見なされているのがUSC(南カリフォルニア大学)なんだけど、そこでは「監督になる者は演技の授業を受けなくてはならない」と教えているの。大学の演技クラスではなく、プロの俳優たちが学んでいる演技のクラスのことよ。俳優について理解することが監督にとっては本当に重要なことだから。

ELLEのインタビュー

こういう状況であれば良いなと私も思っていました。監督は撮影するための技術や方法を(演技以外の勉強を)いっぱいしている人には間違いありません。素晴らしいビジョンや能力を培っています。しかし、演技そのものの勉強をしていない方も多いのではないでしょうか。映画やドラマの作り方と俳優から演技を引き出す方法は別物です。にも関わらず、演技について一番知っていると思っているような様子がよく見えます(上記インタビューで同じことをチャバックさんも言ってますのでご覧ください)。
監督や演出家が、演技トレーニング方法を学んだり、演技トレーナーから何かを吸収してきた方々なら最高だと思いませんか。
また、逆も然りで俳優が監督の仕事を勉強していくことも大いに役立つものがあると思います。

まとめ

撮影風景の写真

良くない、悪い、と対極として日本の状況を責めているわけではありません。また養成所はボランティアではなくビジネスであることは大前提として理解しています。当然ながら、その状況や状態がピッタリとハマる人もいるし、疑問を感じて飛び出して行く人もいるということなわけです。しかし、疑問に思った時に、「それってどうなんですか?」と言える環境や言える相手がいれば尚良いかなと私は常々思っていました。
私が一般向けにした演技WSの中で「事務所以外のレッスンが禁じられていて、内緒で来たら楽しくてびっくりしました。毎回台本ばかりで基礎を知らなかったんです」なんて声を聞いたこともあります。さてこれはについてのお話と当てはまりますよね。
例えるなら「泳ぎ方を教えていないのに急に海に突き落とす」状態が生まれていると言っても過言ではありません③④は声楽家の領域に近いかもですね。大切な要素ですが、演技トレーニングとは別メニューで是非やり続けて欲しいポイントです。
簡単にお伝えしましたが、この5つ(①〜⑤)の要素に当てはまるところは周りに相談された方が良いかもしれません。

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