俳優に年齢制限ありますか?今から演技の勉強始めてもいいのですか?

俳優に年齢制限はありますか?今から演技の勉強を始めてもいいですか?

日本において、美男美女たちがいると「モデルになればいいのに」「俳優さんになれば?」などと言われてきた人も多いかも知れません。
またイケメンをイケジョをみて「俳優さんみたい」なんて言う方を見たことがありません?

俳優という仕事が、どういうわけか美男美女が表立ってやる役回りだと思っているフシがあります。芸能事務所・プロダクションの多くも、求める俳優に対して、いまだにその基準値からはみ出ません・・・。一体どうなっているのやら。いわゆるルッキシズムの区別が平気で行われていると言っても過言ではありません。

そんなイメージと映像世界の現実が、一人歩きして、俳優の基準点がどこかルックスに集約されてしまっているイメージを持ってしまいがちです。しかしながら、阿部サダヲさんが所属する大人計画松尾スズキ宮藤官九郎など所属)ほどの有名劇団などは、多くの個性(体格やルックス)を集めたりしている状態で、いわゆる美男美女がおらず、俳優世界が広い。
ちなみに同劇団所属の小林きな子さんは、昔から知っていますが素敵な個性の塊ですよね。

はっきり言ってしまうと、未だにルックスが物を言っている世界ですが、俳優を始めるのは誰だっていつだって可能です。そして、その活躍の場は選択次第で広がっていきます。
映画や舞台のキャストも多様性を必要としているからです。若い主演の男女以外に役は存在し、お父さんお母さん、祖父母、先輩や後輩、また肥満体型の人、癖が強い人などなど、幅広い人が集まってリアルな世界が生まれるからです。

俳優をするのは何歳までがリミット?どう思いますか?

30代半ばですが、今から俳優を目指して活躍できるでしょうか?

いつからでも始められますよ。それはあなた次第。

私が演技講師に携わって見てきた人の中には、元々一般のサラリーマンや国家公務員、医療関係など俳優とは程遠い方々が人生半ばで俳優を目指してきたりします。またお仕事で心が磨耗し心の病気になったのをきっかけにして来る方もいます。
※過去ブログ記事参考ください

20代後半から30代にかけて、30歳前までに一度やりたいことをやっておこう!という意識で飛び込んでくる方も多いです(当社比)。また、30代バリバリ働いた人が、疲れて、いざ何か始めようとした際に、俳優を選択する方もいます。

また、私が特別にプライベートレッスンをしている方は、70代であることも申し上げておきたいと思います。お仕事は個人情報なのでお伝えできないですが、どちらかというとエリートのお仕事かもしれません。

そう、つまり私が言いたいのは、いつでも演技の勉強や俳優の仕事は始められますということ。また、私の経験値から言えることは、何歳からでもその能力は伸びます、ということなのです。

俳優には誰でもなれます。

メイクをしている女性のアップ

厳しいことを言ってしまうと、ちょっと舞台に上がる機会を得てスポットライトを浴びたからと言って、どうか「俳優」と名乗らないでください。私は本当はそう思っています。

しかし、ライセンスはありませんので、個人の認識次第で俳優になれてしまうのです。また誰でも舞台や映像に出演できるきっかけを手に入れることができます。

舞台は比較的出演しやすいのが現実です。劇団の大小、企画の大小ありますが、基本的に誰でもウェルカムであり、その体格差やコンプレックスを持っているものが個性として認識されて活躍されている方も多いと感じます。

誰でもなれるからこそ、演技トレーナーから演技レッスンを受けない人が多いのが現状

STEP1から順番にSTEP3まで矢印て上がっている図

劇団独自の演技方法や、演出の意向に沿った演技、また俳優は自分の技量がバレるのを恐れながら、綱渡り応対で色々な劇団や公演に出演しながら経験値で演技を身につけていく人も多いです。

はっきり言いますと、台本の稽古に向かうことと、演技トレーニングは別位置にあります。
誰でもなれるからこそ、なんとなくやるよりは演技トレーナーや演技コーチから学んでいって欲しいと願っています。

なぜなら演技のベースを持つことが演技のクオリティをあげるからです。

私の仕事のミッションの一つに、
「日本の俳優のレベルを底上げする」ということがあるからです。

しかしながら、もう一つのミッションは
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」

というのもありますので、俳優トレーニングを受けて演技に関わった人が、その後の人生に多いに役立つツールを得ていくことに役立てればと思っています。

俳優は誰でもなれますが、俳優で生活を成り立たせるのは別問題

お金を扇形に広げて持つ手元

ここには注意が必要ですね。
舞台よりも映像(TV・映画など)の方がギャラ(給料)が高いことを考えるとどうしても映像世界を夢見がちです。

演技の勉強や俳優として活動することは、何歳からでも始められますが、それでご飯が食べれるかどうかと言えば、ほとんどの方は俳優業でご飯は食べれません。

この世界は、演技が素晴らしいからと言って、いい仕事を得られる理由にはならず、逆も然りで演技が下手でも売れるのです。またプロデューサーやキャスティングプロデューサーも、会社と太いパイプラインで繋がった事務所・系列事務所周りの中で用意された俳優たちから選別するのが基本です。

例えば、そのパイプラインで繋がった事務所・系列事務所を小さなスーパーマーケットと想像してもらうと分かると思います。そこには、人気商品以外のものはほとんど置いていません、あったとしても、ほんのちょっとの目立たない陳列棚です。
そこにプロデューサーなどが、商品を買いに来る常連客みたいなもの。

さて、そのスーパーマーケットの棚に商品として並ぶためにはどうしたらいいでしょうか?その人の人間関係や、事務所の力と事務所が持つコネクション、そして大手広告代理店との力関係が必須です。また、あとは運も必要ですね。

ここできっと多くの人が、スーパーマーケットの棚に並ぶために近道として見る夢が「事務所への所属」です。しかし力の強い大手事務所は、一般公募をほとんどしておらず、コネクションや力のある人の紹介などによって入口が開くようなところがほとんどだとしたら、基本的には難しいこと。食べていくのは、このスーパーに陳列されるのが近道なのに、その陳列されるコースが狭いのです。

いや、狭かったのです。
という過去形。
そう、数年前まではこれが基本でした、という過去形です。

今は個人が自己プロデュースして活躍する時代

pcの前で放送している男の姿

今は大手芸能プロダクションが様々な失態や、看板俳優の脱退などで、揺らいでいる時代です。

そして、SNSでバズったり、ショート動画を撮影し、企業が役立つと考えれば収入源として映像制作やその中の俳優として活動の場が増えていきます。

ですので、俳優で食べていくのは確かに難しい世界ではありますが、食べていく分母が広がってるため、これからの時代はどうなるか先が見えません。

しかし、そこは「演技が素晴らしいからと言って、売れるわけではなく、逆も然りで演技が下手でも売れる世界」のこと。またインフルエンサーになることで、俳優出演のきっかけを得るチャンスにある可能性もあります。
再現V専門の俳優やTikTok専門でやっている俳優が存在するように、活躍の場は様々。ただし、ここではタレント風の活動と俳優(演技)は区別されたいところです。

舞台や自主映画であれば活躍の場は、ほとんどの人に開かれています。

舞台上の表現者がおどっている

先ほどもお伝えしましたが、舞台は映像とは違って、小さい舞台もそこそこお規模の舞台も、チケット収入で成り立っており、スポンサーがついていなから多くの方に開かれているです。

キャスティングの自由も演出家や制作に委ねられ、またいろんな人を受け入れる土壌があります。もちろん、出資型でお金が集まれば集まるほど、口を出す人が増えていきますので門はどんどん狭くなっていきます。

また、俳優としての関わり方も様々。
劇団によって求める俳優のカラーが違っていたり、アマチュア劇団も多く、社会人が土日にする劇団なんかも存在します。俳優としてのステージは実はあちらこちらに!
つまり、多くの舞台が、電通や博報堂などの広告代理店が関わっておらず、また利益を生み出しにくいというのが現状でもあるから間口が広いのです。

舞台に多くの価値を見出し、多くの優れた俳優や演出家や技術スタッフが存在しています。ただそれは皆さんが知らないだけで、知る人と知るです。
なぜなら、スーパーマッケットに並んでいないからです。特定のスーパーマーケットに買い出しに行く人が、わざわざ遠くの他のスーパーマーケットにまで出向かないだけです。

まとめ

俳優は基本的に自己申告制で誰でもなれます。
また、美男美女である必要もありません。
そして、年齢は関係ありません。

私は、演技というツールは学べば学ぶほど、他の職業にも生かされるものがたくさんあると自覚しています。
現に、多くの演技トレーニング経験者が、俳優を辞めてもその後の対話能力や対応力を活かしてお仕事場で活躍されているからです。また現役俳優でもアルバイトをしながらの方が、そのアルバイトでも能力をしっかりと発揮していたりします。

どんなフィールドでも生きていく能力を育む力が、演技というツールにはあるからこそ、ぜひ挑戦して欲しいと思っていますし、広げていきたいと考えて活動をしています。

だからこそ、私は、プロを育てることと、演技ツールを広めることを同時にしているのです。私と出会った俳優たち、またはもと俳優たち、或いは演技トレーニングを体験した一般の人たちが、今もそれが役立っていることを知ると嬉しく感じます。
引き続き、私は、私のミッションを進めていきますね。

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