こんにちは、演技トレーナーの山縣です。
演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、久しぶりに俳優業を再開する方などに役立ててもらえたらと考えています。
私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」
さて、今回は「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」のお仕事のお話です。
プロの俳優を育てることとは大きく違います。
演劇ワークショップは、演劇を通して人生を豊かにしていく発見の時間です。
ここ数年恒例となっております、新横浜にある横浜デジタルアーツ専門学校にて、クリエイター授業という枠がありますが、そこで演劇ワークショップをその時間枠でやらせていただいております。
演劇ワークショップが、デジタル関係のお仕事を目指す生徒たちにどのような刺激になるのか毎回楽しみにしている次第。
おかげさまで、とても人気のある授業となっているようです。
今回は約65名の参加者が集まりました。
ありがとうございました!
どのような内容であったかなど少し言及したいと思います。
構成は全部で4つ。
最初は私のバイオグラフィーを簡単に説明する時間に使用しましたが、それは省いたら、演劇ワークショップはざっくりと4部構成になっております。
普段はあまり詳細をお伝えしていないですが、今回は企業秘密の公開をいたします。
- シアターゲーム
- イメージの共有
- 穴埋め台本でグループデスカッション
- 創作演劇の発表
これをおよそ2時間半程度で進行させていただきました。
みなさんの飛び込んでこられた勇気と集中力と行動力に感謝。
素敵な時間になりました。

①シアターゲームでお互いの様子を知る

約65人の生徒たちは、学年も年齢もバラバラ。
およそ高校を卒業してこの春入学した生徒半分、2年生4分の1、3年生が4分の1の割合だったと思います。
学年や学科を超えて、交流というのは普段あまりないかもしれません。
この垣根を少し崩していく時間となります。
シアターゲームで最初にする内容はグループ分け。
グループ分けと聞くと、小中高と経験したグループ分けのイメージが浮かぶと思いますが、ちょっと違います。
私がお題を出して、そのお題に応えてグループになるようにリクエストします。
例えば・・・
という感じでリクエストします。

どこがA型でどこがB型が集まる場所なんて私は指定せず、参加者に委ねられます。
結果的に、集まるためには声をかけたり、どこに集まるかを決めたり、お互いに関わる必要が出てきます。
そうして関わりながら、グループ分けをしていくのです。
面白いのが血液型でも、「まだ分からない」というグループが生まれたりすること。
ご自分の血液型を知らない生徒もいるんです。
お互いに「あなたも知らなかったの?」と共通ポイントを発見しながら、お題に合わせてグループを作ってもらいます。

最後は、横浜デジタルアーツの良いところ〜!
なんてお題で、ワイワイとそれぞれが動き出しました。このリクエストに対して、「学食が美味しい」「設備が綺麗」など色々な長所で集まったして、私もこの学校の良さを色々と知る機会となりました。
学食、いつか食べてみたいですね!!
グループ分けのシアターゲームの良いところ

共通ポイントをお互い見つけていくことや、グループに分かれることで必然的に人と少し関わることだったりします。
私たちは不思議なもので、出身県が一緒だったり、出身校が一緒だったり、同じ街に住んでいたり、同じ趣味を持っていたり、同じチームを応援したり、と「同じ」ものを発見しただけで妙に嬉しくなったり親近感を感じたりする生き物なんです。
異文化が出会う時、関わりの最初のステップとしてもとても参考になることですよね。
生まれも育ちも違う人間が集まる世界の中で、お互いの共通ポイントを見つけることが、ひとつ開けたディスカッションやクリエイティブな議論が生まれるポイントではないでしょうか。
最終的に10〜11人のグループを6チームくらい作って、円になってもらい、その中で対話や交流のシアターゲームをしながら各グループで交流を深めてもらう時間となります。
②イメージの共有

お互いが何をやっているのか、どこに向かっているのか、イメージやプロジェクトの共有なくして一緒にモノづくりはできません。お互いが関わり合って何かをクリエイティビティに仕事をしていくうえで「イメージの共有」はとても重要な要素。
そのイメージの共有を演劇を使って楽しみます。
長縄跳びを、想像で挑戦。
10人〜11人で1つのグループを作りましたので、1チームごとに挑戦してもらいます。
長縄跳びですので、左右に2人、長縄を回す人が必要となります。
その役割も、各チーム挙手で対応してもらいます。
その2人が回す長縄跳びの回転に合わせて、1人ずつ順番に長縄跳びをしながら、最後は全員が入って一列で飛び続けてもらいます。
通常の長縄跳びでも達成感が高いものですが、想像でする長縄跳びの達成感もひとしお。
お互い見えない縄を見て、飛ぶのですのから、不可能を可能にしたような素敵な空気が各グループに流れていきます。
みなさん、本当に素晴らしい挑戦と達成でした。

③穴埋め台本でグループデスカッション

いよいよ演劇らしくなってきました。
今回用意したのは、少し遊び心を盛り込んだ、プリンの新商品開発会議という設定での約2分程度のお芝居です。
役回りは、社長1人と社員4〜5人という組み合わせ。
こちら先ほどのシアターゲームから派生した10〜11人のグループを半分にして、5〜6人のグループを作ります。合計12チームほど今回は生まれました。
私が用意した、プリンの新商品開発の会議は、価値観が違う者同士の自由な意見の出し合い、を描いています。
一人一人の意見を聴いて反応しながら、自分の意見も出していく、時に意見の相違で少しぶつかりながら・・・。
穴埋めする項目は全部で11箇所用意しました。そこには新商品開発のアイデアを入れていただくようになります。
実際の物語と同じように、グループで話し合って新商品のアイデアを出していく体験が生まれるようになっています。
シアターゲーム、イメージの共有と時間を重ねてきましたが、演劇創作の時間はその2つが合わさった時間ということになります。
制限時間20分で作成し、練習時間も兼ねてトライしてもらいました。
④創作演劇の発表

こちらも各グループごとに発表し、新しいキャラを演じてみたり、立って動き回ったり、新商品にテーマがあったり、それぞれのグループによって色々なモノが生まれました。
初めてとは思えないアクションが生まれたり、発言が生まれたり、キャラが生まれたり!
非常に面白い時間となりました。
この短時間で発表まで持っていくのは大変だと思いますが、みなさん集中力が高く、素晴らしい取り組みでした。
きっと出会ったばかりの仲間でも、知っている人同士の関係の中でも、新しい生徒の一面を見た方も多いのではないでしょうか。
素敵でした、ありがとうございました。
まとめ

これら一連の流れを持つ演劇ワークショップでしたが、これから未来を担う生徒たちにとって、たくさんの学びがあったら幸いです。
これから先、知らない人と知り合って一緒に仕事をしたり、プロジェクトに関わったり、自分の意見を伝えたり、聴いたりすることがたくさん訪れます。
対話が必然ですが、まずは関わる方法を知らなかったり、勇気がでなかったり、自分から話していくことが苦手だったりと、日常の中で練習する時間なんてなかったりします。
演劇はそんな中、必然的な状況を利用しながら、シュミレーションをして体験することができる機会となります。
それが演劇が「生きる練習」と言われるの所以です。
そして、自分が思ったことを主張する、伝えることも、普段できないかもしれませんが、挑戦していく時間になるのです。
そのために、人と関わり、お互いを知ることが大事になってきます。自分のことを言える関係をお互いに構築していく力を養っていくことで意見が違えど新しい関係を築くことになります。
それと同時に相手を受け入れることが必然、そんな関係が生まれれば、意見は言いやすく、クリエイティブな会議になっていくのではないでしょうか。
あなたの意見が大事だと同じように、私の意見も大事だとお互いに捉えて認め合うからこそ、身のある議論が生まれていくのではないでしょうか。
多様性、多文化、異文化の交流のベースですよね、きっと。
ワンマンや力関係で起こりうる「否定の連鎖」はあっとう間にクリエイティブさを失います。
そして否定を恐れて、口や態度を閉じていくでしょう。
その先に見えるのは意見の似たもの同士だけの仲良しグループだけの世界。そこでは仲良しだけ優遇された企画や規制が決定され進んでいく世界。(どこかの国の政治みたいですよね)
違う意見同士が、受け入れ合いながら、妥協ポイントやそのうえで再思考していく過程が素敵な議論が生うと私は考えています。
また国境を超えてそういったことがこの世界が必要になってくると私は信じています。
むしろ、教育関係者ならずともそう思っている方も多いのではないのでしょうか?
ただ、やり方やシュミレーション方法が分からないといったこともあると思います。
そんな時は、ぜひ「演劇」の力を借りてください。
学校や企業など、もし興味がございましたらこちらまでご一報くださいませ。
お待ちしております。※ご相談からでもOKです。
今回も素敵な時間と空間、また色々と準備いただいた学校・関係者の皆様、ありがとうございました。
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それでは、血液型で分かれてください〜!