こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
いつも「Acting Life net」のブログをご覧いただきありがとうございます。
演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、養成所や俳優学校を卒業してもなかなか実践に生かせない方を対象に、私の記事を役立ててもらえたらと考えています。
私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」
さて、このサイトでも非常に検索件数が多い「感情解放」についてです。
あなたは、演技で感情をうまく解放できず、台本に書かれた気持ちを表現することに悩んでいませんか?
などの壁にぶつかり、自信を失ってしまうこともあるでしょう
実は私も、20代前半の頃、どこか「抑えている自分」に気づいていました。
自然な演技を追求する中で、この壁は誰にでも訪れるものです。
あなただけのモノではないことも自覚してください。
人によって出やすい感情が違うのですから。
しかし、この悩みを解決しないまま放置すると、同じポイントで自意識にさいなまれ、思ったような演技、自然な動線を通った感情を人と交わすことができなくなります。
そこで私は、自然な動線を通って出ていく感情解放の方法を学びました。
このアプローチは、感情を表に出すための鍵であり、誰でも取り組める方法です。
私はアクティングコーチとして、数多くの俳優や演技初心者の悩みを解決してきました。
この分野の経験に基づいて、確かなアドバイスを提供します。
感情解放の方法を学びたいなら、この記事で紹介する3つのステップをぜひ試してみてください。
初心者の方から可能なステップになっています。
最後まで読んで、自分の演技に新たな可能性を見つけてみませんか?
自分ですら知らなかった一面を発見できるでしょう。
この記事の内容を参考に、日常から練習を始めてみてください。
演技で感情解放をするやり方!初心者のためのステップ3

わけもなくイライラしたり、怒りっぽくなったり、悲しくなったり、ボタンを押したかのように急に何かに反応して強く怒鳴ったり、したことありますか?
それらは、本当は感じてる感情を閉じ込めた状態がゆえに、怒ってしまう事象の可能性が高いことなのです。
感情は出してはいけない。
出すとことは動揺しているようでかっこわるい、いじめの対象になる。
しつけで言われてきた。
などなどいろいろな価値観や倫理観によってあなたは形成されています。
そのことを自覚すると、感情は自然に出やすくなるといったことあります。
あんまり感情を出したことがあまりないのに、演技になったら急にできるようになることはなかなかありません。
うわべ、と呼ばれる部分だけで反応してしまうからです。
ぜひ、深い感情が伴った心のバイブレーションから反応していきたいですよね。
今回の記事では、まずは感情解放の最初の一歩といことでステップ3でまとめました。
ステップ1:潜在意識があることを理論的にも知ること
ステップ2:自分の本音を受け入れ、自覚すること
ステップ3:感じたことを声や深呼吸で吐き出すこと
それでは、順番に解説していきますね。
ぜひ最後まで読んでみてください。
演技で感情解放をするやり方!演技の感情について知る!

今から課題を2つ出します。
自分の中で実践してみてください。
①例えば、あなたは、宝くじで1億当たったとしたら、当たった瞬間どのような喜びになりますか?
②例えば、あなたは、目の前で愛する人が息を引き取ったとしたら、どんな悲しみになりますか?
この2つの課題において、きっと最初は脳裏に①なら大喜びで、②なら深い悲しみ、そんなふうにイメージするのではないでしょうか。
①大喜び
②深い悲しみ
そして、初心者、またはメソッド演技を習っていない多くの日本の俳優は、そのイメージを形で示して声で表現を追加しようとします。
つまり、表現しようとしているのです。
それは感情を解放したものではなく、感情を表した表現にしたということです。
ここで私がいうところの「感情解放」は、「今、初めてあなたが体験したかのように出てくるもの」なのです。
そういうと、①は1億円なんて想像できないし、実際は実感が湧かないから、呆然自失かもとイメージしたり、②は、最初は何も考えらえず、じわじわと実感して泣いてしまうのでは?とイメージするかもしれません。
①1億円なんて想像できないし、実際は実感が湧かないから、呆然自失かもとイメージ
②最初は何も考えらえず、じわじわと実感して泣いてしまうイメージ
そして、やってみようとします。
初心者、またはメソッド演技を習っていない多くの日本の俳優は、そのイメージを想像して一生懸命に考え、頭に描いたイメージになるよう演技していきます。
つまり、表現しようとしているのです。
それは感情を解放したものではなく、感情を表した表現にしたということです。
つまり、私がいう「感情解放」は全くと言っていいほど起きていないのです。
さて、どんな演技になるのか?
というと、正解は・・・
分からない。
が正解なのです。
身も蓋もないじゃないか、と言われそうですが、あなたが実際に体験したかのようにそのシーンに直面していくこと、或いは役として直面することでしか、分からない。
だから、やってみないと分からない、が正解です。

演技で感情解放をするやり方!ステップ1

潜在意識があることを理論的にも知ること。
感情の入れ物があるとします。
その入れ物を上と真ん中と下の3つに分けてみたいと思います。
ろ過みたいですが、上の1層目と中の2層目、そして底に当たる3層目。
あなたが日常、スムーズに出てきている感情を1番上の層を1層目としてみます。
当たり障りのない人に見せやすいものですね。
あなたが社会生活の中で理性で抑えつつ出しても良いと感じてる感情だと思ってください。
では次に真ん中の2層目は、日常の抑圧された感情と考えてみましょう。
これが、理性で抑えていて普段なかなか出ないですが、親しい間柄の関係(親友や家族や長い関係のある夫婦)なら、出ちゃうやつです。
感情を使うことを俳優はしますが、「必要な時に、必要な感情が、必要な分だけ出るように」といったテクニックでやることだと思っていませんか?
まずはこの認識を変えてみてください。
感情は無意識に働いて「出ちゃうもの」なのです。
もう一度いいます。
感情は無意識に働いて「出ちゃうもの」なのです。
その感情が2層目以下になってくるものなんです。
2層目の感情について

この2層目以下がすんなりと出てくるような状態が望ましいのが俳優の世界。
親友と意気投合して話している時ってスルスルと感情豊かに色々な感情が出ては消えて出ては消えてを繰り返す時間になっていると思います。
意識していないんですよね。
その無意識からくる感情が出ちゃうようにする必要があるということ。
シーンの中の出来事を自分ごとに捉えて行動した際に、「出ちゃったもの」にしたいんです。
つまり、この「出ちゃうもの」というのは日常出さないように2層目以下に抑えられているものなんです。
理性を働かせて、感じたことが自然に表に出ないようにコントロールしているというわけ。
社会性を持って現場や稽古やレッスンにあなたは向かったとします。
その状態でお仕事をして、1層目の状態で何かをしてもコントロールされた中で出てくる感情というのは自然体のそれとは遠いということです。
1層目で日常ほとんどを暮らすことが習慣となっている人も多い。
満員電車に乗って、いちいち「気持ち悪い」「うわっ、臭い!」「あ、嫌だ」と「出ちゃったら」大変です。
そんな習慣が慢性的になると、感情を自然に出すことに慣れていないと言えるかもしれませんね。
あなたはこう思うかもしれません。
友だちと一緒の時は全然そんなことないし、自然に感情がどんどん出るのにって。
そうなんです。
この2層目は、親友や家族などあなたがはっちゃける相手であれば自然に出てくる感情なのです。
2層目が、すっと出るような状態で現場にいる必要があります。
実は基本的にある程度のシーンは対応していけたりします。
しかし、名優や自然な感情が滲み出る演技をする俳優は、3層目にタッチしているのです。
3層目の潜在意識の中の感情
さて、先ほどお伝えしたのは2層目の抑圧された感情です。
そして、潜在意識下にある3層目の抑圧された感情いついてお伝えします。
これは気を許した親友などにも出していない本音・感情、あなた自身が気がついていないかもしれない感情。
日常から抑えている感情のさらにその下の階層に、閉じ込められた感情が眠っています。
これは親友の前や気のおけない仲間の前でもなかなか出てこない感情です。
それはあなたが自分を守るために作った、壺(つぼ)のようなものをイメージしてください。
そこに入っているのは例えばこんなものだったりします。
・幼い頃より、傷ついた気持ちを爆発させないために抑え込んだ感情。
・本当はしたかったことがあったが、怒られて愛されなくなるかもと不安なので引っ込めた感情。
・本当は辛かったけど、かっこ悪い、弱いと思われないように閉じ込めた感情。
それらは、人に見せないようにこっそりあなたは壺(つぼ)に蓋(ふた)をしたのです。
つまり、こういう言い方ができます。
顕在意識の裏側、無自覚の潜在意識の中に眠らせたのです。
眠らせたと言っても、意識していないのですから、あなたは知らないかもしれません。
本当の感情を使うとき、この3層目にタッチして感情が出てくると、素晴らしい感情が滲み出るようになるのです。
つまり、この感情の仕組みを知ることが「ステップ1:潜在意識があることを理論的にも知ること」なのです!
参考記事:俳優の心の壁?感情解放を自然にできる人とそうでない人がいるのはなぜ?

演技で感情解放をするやり方!ステップ2

3層目の感情を壺にたとえましたが、違う例え方をしてみますね。
玉ねぎの皮を想像してみてください。
何層にも合わさっている玉ねぎです。
潜在意識とは、玉ねぎのように本音の感情のまわりに皮がたくさん、たくさん、覆っているような状態の感情です。
感情を解放していくことは、この一枚一枚の皮をゆっくり剥がしていく作業になります。
いきなり一気に剥がすことはできません。
自分が本当に感じたことを認識していくことがスタート。
「自分がそう思っていたんだ」と受け入れることが大事なんです。
こんな悪いことを思っちゃいけい!といった倫理観を置いて、本音を受け入れ、認めていくこと。
それが感情解放のスタートです。
つまり、「ステップ2:自分の本音を受け入れ、自覚すること」なのです。
参考記事:あなたは演技で遠慮なくビンタができますか?演技であなたが行動できない理由
演技で感情解放をするやり方!ステップ3

リラクゼーションからゆっくり解放していきます。
感じことを感じたままに自然な動線を通って、自然な音色で放出される演技
感じたことをできるだけ、放出するように日常から心がけたいところ。
まずは、嬉しいことも、嫌なことも、思った瞬間に「ああ!」「もう!」とか言いたいところ。
些細なことは飲み込んでしまいがち。
声に出せない環境も多いかと思います。
そんな時はしっかりと、深呼吸をして吐き出しましょう。
ため息で良いのです。
ため息は、文字通り、溜まったからです。
お風呂の水を交換しないままだとどうなりますか?
どんどん水が腐っていきますよね。
そうならないように、循環させるのです。
溜まった息は、吐き出すこと。
溜まりそう、我慢そうな感情は、感じたあとに、深呼吸で吐き出していきましょう。
その習慣が、自然な感情放出に繋がっていくことなのです。
つまり、このことが「ステップ3:感じたことを声や深呼吸で吐き出すこと」。
そういったことを繰り返していくと、やがて3層目に自然にタッチし始め、ものすごい感情表現が生まれたり、自然に感情が滲み出るほど素晴らしいアクティングに変わっていきます。
決して、自分ひとりで掘り下げて3層目に行こうと無理やり頑張らないようにしてくださいね。
確かなアクティングコーチがいる現場で始めてください。
参考記事:演技を日常生活でトレーニングする?俳優のあなたが日常で演技レッスンするステップ5!
参考記事:「考えるな感じろ」と言われる。俳優が演技を考えることの何が悪いの?
演技で感情解放をするやり方!-まとめ-

感情解放の方法として、3つのステップを提案しました。
ステップ1:潜在意識があることを理論的にも知ること
ステップ2:自分の本音を受け入れ、自覚すること
ステップ3:感じたことを声や深呼吸で吐き出すこと
ステップ1で、潜在意識までの3層を説明しましたが、文量が多くなったことをお詫びします。
しかし、そのことを理解することで、心の整理がつきやすくなるのは確かです。
リラクゼーションをしながら、自分の感情が出てこないこと。
演技をしても、もっと深い感情が出てほしいと望まれること。
自分が出しているつもりでも、全然感情が出ていないと言われること。
それらの原因となる、感情のそもそもの仕組みのようなものを知ると腑に落ちて自覚しやすくなるのです。
これらのことを知らずにやみくもに感情を出そうとしても無理な話。
もちろん、もともと素直で感情が出やすい方もいるのは確かです。
そのような方は、行動もとっても素直だったり演技がぐんぐん伸びます。
まとめとして言いますと。
感情解放で必須なのは「本来の自分に素直」というところ。
そこが麻痺してしまっていては、なかなか素直な演技、自然な感情が伴った演技に結びつきません。
ぜひ、3つのステップを通じて、感情を素直に解放していける自分を取り戻していきましょう!
































私、涙が出ないです。
怒りを自然に表現できないんです。