相手の台詞を聞くにはどうすればいい?アクティングコーチが教える本当に「聴く」演技

相手の台詞を聞くにはどうすればいい?アクティングコーチが教える本当に「聴く」演技

こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
いつも「Acting Life net」のブログをご覧いただきありがとうございます。

演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、養成所や俳優学校を卒業してもなかなか実践に生かせない方を対象に、私の記事を役立ててもらえたらと考えています。

私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」

さて、今回は「聞く」ということ。

あなたは演出家や監督から

監督

ちゃんと相手の台詞を聞いて。

相手の話を聞くだけだよ。

などと言われたことはありませんか?

きっとあなたはこう思ったはず。

あなた

聞いてるんだけどなぁ

そして、こう考えたのではないでしょうか?

あなた

聞いているように見えてないんだな。

続いて、こう発想したことはないですか?

あなた

聞いてるって分かるように演技しよう。

この一連の流れの中で、あなたがどこか1つでも当てはまった内容があれば、この記事はそれを解説していく道標になります。

「聞く」ということは、「聴く」ということなのです。

俳優がするべき「聴く」とは、特別な注意を払って相手の意図を聴くこと。

つまり、相手に関わること、なのです。

相手の台詞を聞くにはどうすればいい?あなたは何も考えずに聞いていないか?

監督

もっと相手の台詞を聞いて!

そう言われたら、きっと一生懸命に相手の台詞を聞くのではないでしょうか?

一生懸命に聞けけば聞くほど、どういうわけか自分の心が動かない、そんな事態になりませんか?

そうするとますます焦って「どうしたらいいんだろう?」と冷や汗が出てきたり、聞いているふりをしようとしてしまい、かえって監督や演出が求めることとは真反対の反応をしてしまいます。

何が問題なのでしょうか?

そして、どうやって聞けばいいのでしょうか?

先に私が言及した、その答え、「相手に関わって聴く」とはどういった意味なのでしょうか?

安心してください。

その答えはあるんです。

受けの演技ができない、受けの芝居ができない、演技が下手と言われる原因もここにあります。
また、自分にセリフがない時にどうしていいか分からないといった答えも同じです。

相手の台詞を聞くにはどうすればいい?それは目的を持って聴く!

演技はとは、行動することである

そのことをサンフォード・マイズナーの言葉を借りてこのブログで伝えてきました。

演技をする上で俳優が脚本分析をして、シーンの中で目的を持って行動することがベースです。

そのことを念頭に置いておけば、もう解決したも同然です。

しかしながら上手くいっていないのは、あなたが演技の方法を知らなかったり、「聴く」だけに特化した際に、忘れてしまっているだけかもしれません。

シーンの中で役は、
「相手に〇〇して欲しい」
「相手に〇〇させる」

相手に自分の目的を達成するために、行動させていることを忘れてはいけません。

つまり、あなたが目的を達成するために相手の話を聴くのです。
すべては、あなたの目的を叶えるためなのです。

目的を持って聞けば、相手の台詞は障害になったり、あなたを肯定することだったりと色々な意図が感じられます。
それが自然に聴くということなのです。

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自然なリアクションにしていくため3段階にしていますので、貴重なレッスンをご確認ください。

相手の台詞を聞くにはどうすればいい?反応を期待するから聴くのです!

相手の台詞を聴くということは、あなたが達成したい何かに向かっているからです。
行動しているし、目的達成のために投げかけていることが既にあるはずです。

台詞が聞けない人は、なぜか「0」の状態でそこにいようとしています。

あなたが投げたボールに対して、どう返してくるのかあなたは気になるはず。

つまり、投げたボールによって、相手がどんな反応を返してくるのか自然にミットの位置を調整して待っているのです。

その期待と予想とは違う反応が返ってきたときに、あなたの反応は変化していくということ。

日常では自然にしていることですが、無意識を呼び起こすためにも、目的を持って行動することで、その期待が自然に生まれてくるようにするのです。

相手の台詞を聞くにはどうすればいい?期待と予想の例から確認

あなたは、何気ない会話で相手にこう聞いてみます。

あなた

元気?

目的は、もともと相手が元気そうだったら
「相手に元気と言わせる」
「相手に会話のきっかけを与える」
「相手に自分に注意を向けさせる」
だったりしませんか?

当然、こう予想しています。

うん、元気

そう、上記の目的であれば、当然「うん、元気?」って返事を期待して待っているのです。

なぜなら目的は、本当に健康かどうかを確認しているわけではないのですから。

あなたが投げた「元気?」というボールに対して、相手が返してくれるボール「うん、元気。」という位置に返ってくるボールなので、そこにミットを自然に構えているわけです。

続いて、相手が「元気なわけないだろ」とでも返してこようものなら、あなたは期待した返事と違うので「!」と自然に心が動き出すのです。

目的⁨⁩を持って相手に関わるからこそ、自然に心が動き出すんですね。

相手の台詞を聞くにはどうすればいい?-まとめ-

演技は相手を尊重しながら実は自然に反応していくことなのです。
不要な役はありません。
どのシーンでも、そこに居る相手に対しては、特別な注意を払うべき相手。

あなたが日常と同じレベルでしれっと話を聞いたところで、「聴く」には至りません。
なぜなら一方通行が多いからです。

私は仕事柄、たくさんお生徒と接しながら、たくさんの俳優と接しながら思うのは、一方的な会話や対応をしてきた歴史を持つ人が多いと感じるのです。

相手の意図を受け取る能力がないわけではなく、相手に関わらずに自分の目的に向かって突き進んでいたりする日常を過ごしていたりするのです。

なぜなら、人と関わることは面倒だからです。
そうですよね、大変なんですよね。

対話よりもLINEで終わらせる日常に慣れた生活。
一方的な会話に慣れた世界。
それは演技や日常の対話から垣間見ることがあります。

それが決して悪いとはいいません。

しかし、演技の世界は凝縮された世界。
不自然なあなたが過ごしてきた日常から脱して、自然な対話能力を体現していく場所。
だからこそ日常から演技トレーニングが可能であり、一方通行な対話に気がつくことで変化していきます。

黙って耳を傾けることが聴くことではありません。
聞いているように見せるのではありません。
聴きながら何か別の答えを必死で考えることでもありません。
聞きながら監督や演出家の意見を気にすることでもありません。

まとめるとこういうことです。
目的を持って相手に関わっているが故に、期待して聴いているからこそ、自然な反応が出ちゃうのです。
この「出ちゃう」ところに向かっていくと自然な演技、つまりリアリズムの演技が生まれるのです。

いつも濃い内容の、Acting Life netの記事を読んでいただきありがとうございます。
文章での説明を超えて、動画でも色々と説明しています。
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今このブログで出会ったことが既にご縁!
あなたの演技の変化の背中を押すことができれば幸いです。
しかしながら、その押す背中を最初に動かすのはあなたです
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