こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
いつも「Acting Life net」のブログをご覧いただきありがとうございます。
演技をしたいのに、地方で学べない、どの養成所や劇団に入ったらいいのかわからない。
演技の方法を教えてくれる場所がない。
その団体独自の演技で、リアリズムの演技を学ぶ場所がない。
ここでは、そんなあなたにお答えしていきます。
私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」
さて、今回は、「女性が主役のおすすめ映画」について。
女性が主役の、という冠をつけなくても良い時代にもっとなるべきだと、私は思っています。
それぐらい、女性が主役の企画がそもそも少ないことが現実であり不利だったのです。
その少ない企画・脚本に対して多くの人が「私がやりたい」と手を挙げ、当然ながらそのハードル、倍率は高くなるのが常。
オーディションを通して役を獲得していった名優たち。
そして、その取り組みにも当然ながら色々な演技メソッドでアプローチをして演技をされているんです。
名優・名映画をぜひ見てほしいと思っています。
ここではまだまだ全然ご紹介できないのも多いですが、もしあなたが女性ならきっと大きな勇気を与えてくれるに違いありません。
また男性なら、女性が与えられた社会的な抑圧を受け取ってみることができるかもしれません。
今回は女性主役映画の中でも6選用意しました。
なぜ、女性が主演の映画を厳選したのか!?
それは時代を映す鏡だからです。
以前紹介した「ター」「ブラックスワン」「ノーウェア:漂流」「フォール」「スリービルボード」も女性が主役の映画群ですね。(下記リンクに記載しています)
そちらもぜひご覧ください。
女性という社会的立場を反映した時代(日本のドラマとの比較)

海外メソッドを学びながら、日本ドラマばかりに釘付けの人がたくさん。
或いは海外ドラマや映画はあまり見ていない人も多いのです。
これは、私が俳優がしたいといって集まった演技スクールなどので最初に聞いた際のデータからの発言です。
データ取っているわけではないですが、口頭で質問して返ってきた返答からの統計。
日本の朝ドラ、昼ドラ(今はないか)、トレンディドラマ、2時間ドラマ、深夜ドラマ。
いろいろな枠がありますが、ここに記載していない特別スペシャルドラマなどいろいろと見ていると思います。
特に日本のNHK朝ドラは女性が主役じゃないかって思うかもしれません。
それは新人を起用するのは伝統であり、フレッシュさ(日本の定年層の女性を求める心理)を求めているからかもしれません。
そして、NHK連ドラ風の演技にみなさんなっていくのです。(それでも魅力的ですよね)
秀逸な演技も見れるものもありますが、海外映画に目を一度向けて、ぜひまた日本の映画ドラマに戻ってきて観てほしいと思っています。
演技の自分の基準を調整していくうえでも重要だと私は考えています。
なぜなら、時代を反映したその映画が描く当時が伝わってくるからです。
オードリー・ペップバーン、マリリン・モンローの時代
オードリー・ペップバーン、マリリン・モンローの時代は1950年代。
今回厳選した、女性主役映画は、古いものから最近のものまでピックアップしています。
古い映画といっても、1番古い映画で1979年の作品。
つまり、上記のお二人以降の映画から厳選しています。
この時代の女性の扱いの中で、主役でしかも大作だった映画ということは極めて異例だったと想像してほしいのです。
女性は男性を支える役、パートナー役、ちょい役、そんな役がほとんどです。
そのもっと前で極めて異例中の異例だった映画としては、いわゆる女性シンボル的な役割として型にはめられながらもその魅力を伸ばしていった、『ローマの休日』のオードリー・ヘップバーンは省いています。
また、メソッドアクティングを学びながら、その映画での役割がセ◯クスシンボルとなって型にはめられてしまった名優『お熱いのがお好き』マリリン・モンローもまた省いてご紹介します。
でも、それも見てほしいと思っています。
一流の演技を見ていない人が観るべき、女性が主役の映画6選

厳選が大変でしたが、第二弾を見越して、さっそく始めてみたいと思います。
『エイリアン』『エイリアン2』

ここでは、エイリアンシリーズの元祖となる、シリーズ2作品をいきなりご紹介。
こちらは別々の映画ですが、1つとして紹介させてください。
ただのSFではありません!
第一作目:1979年公開 監督:リドリー・スコット(『ブレードランナー』『グラディエイター』など)
第二作目:1986年公開 監督:ジェームズ・キャメロン(『タイタニック』『アバター』など)
主演:シガニー・ウィーバー
このSF作品を日本ドラマで恋愛ドラマに夢中だったティーンたちが見ていないことはすごく理解できます。
しかしながら、この演技と作品性と合わせて全てにおいて、見てほしい映画です。
作品ごとに監督が違っていますが、だからこそ、それぞれの監督の個性があり、視点があり、そして演出力が問われるのです。
そして、俳優の対応力も問われるのです。
『エイリアン』
地球を遠く離れた広大な宇宙で就業していた宇宙船ノストロモ号は、ほかの宇宙船からの救難信号を受けて、未知の惑星に降り立つ。そこには異星人の宇宙船があり、船内には卵のような謎の物体があった。その卵の中から奇怪な生き物が飛び出してきて乗組員に寄生し、やがてそれは宿主の腹を食い破り、ノストロモ号内に潜伏。その後、成長した宇宙生物は乗組員をひとりまたひとりと抹殺していく。生き残った女性航海士リプリーは、逃げ場のない閉鎖された宇宙船内で、たったひとりで絶望的な戦いを繰り広げることになる。
※Filmmaarks抜粋
第一作『エイリアン』で見せた、強い女性としてのシガニー・ウィーバーの姿はまさに強烈であり、圧倒的存在感を見せてくれます。
特に、ラストの下着姿で戦うシーンは、当時としては衝撃中の衝撃だったと思います。
セ◯クスシンボルを素通りした、たくましい姿としての演技。
しかも決して筋肉隆々なのではありません。
生きる、戦う、を素直に全力で役を生きていただけ!なのです。
この主演の選択なくして、この映画のヒットはあり得なかったとすら思えるほどの素晴らしさです。
『エイリアン2』
宇宙貨物船ノストロモ号での惨劇から57年後。唯一の生存者である航海士リプリーが、催眠カプセルの中で眠りながら宇宙を漂っているところを発見された。目を覚ました彼女は、かつて自分たちがエイリアンと遭遇した星が現在は植民惑星となっていることを知り、がく然とする。リプリーがエイリアンの危険性を訴える中、植民惑星との通信が突如として途絶えてしまう。原因調査を依頼されたリプリーは、海兵隊とともに現地へ向かうが……。
※Filmmaarks抜粋
前作で見せたシガニー・ウィーバーの役はさらに進化します。
前作という役の経験を得て、その経験上から行動力がまさに体験の演技。
子どもを守る、という姿で描かれています。
この映画のため武器を扱うトレーニングや筋力トレーニングもして準備しているそうです。
女性像を強き母とすることは現在では安易と思われるかもしれませんが、軍隊の隊長よりも意思の強さを強烈に見せてくれます。
精神的に強くなるシーン。
まだ観ていない方のために予告しておきますが、ラストのエレベーターで降りて行くシーンは、名演中の名演の行動力と精神力が観れます。
本当にすごい。
脱帽です。
『テルマ&ルイーズ』
ある週末、主婦テルマとウェイトレスのルイーズはドライブ旅行に出かけるが、途中で立ち寄った店の駐車場でテルマが男にレイプされそうになり、助けに入ったルイーズが護身用の拳銃で男を撃ち殺してしまう。ルイーズには、かつてレイプ被害を受けたトラウマがあった。警察に指名手配された2人は、さまざまなトラブルに見舞われながらメキシコへ向かって車を走らせるうちに、自分らしく生きることに目覚めていく。
※Filmmarks抜粋
主演の2人の女性。
主演:ジーナ・デイビス、スーザン・サランドン
この2人の性格の違い、そして社会的に抑圧された環境と、行動力。
ロード・ムービーとしても面白いですが、2人の掛け合いが素晴らしいんです。
そして、驚きのラスト。
スーザン・サランドンは、他にも名作が多数ですよね。
ジーナ・デイビスもその後アクション映画などに出演して活躍の場を広げていきました。
若き日のブラッド・ピットもちょい役で出演。
実はこの役こそが、男性のセ◯クスシンボル的なのです。
女性をそうとは描かずに逆に男性をそう描くことで、この映画の描く世界が当時のアウトローなんです。
ブラッド・ピットはこの役があったからこそ、その後の活躍に実は繋がっていきます。
『プラダを着た悪魔』
恋に仕事にがんばるあなたへ贈る ゴージャス&ユーモラスなサクセスストーリー ジャーナリストをめざしてNYにやってきたアンディ。オシャレに興味のない彼女が、世界中の女性が憧れる仕事を手にしてしまった! それは一流ファッション誌“RUNWAY”のカリスマ編集長ミランダのアシスタント。しかし、それは何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポストだった! 悪魔的にハイレベルな要求と鳴り続けるケイタイ、「センス、ゼロ!!」と酷評され、私生活はめちゃめちゃ。このままでいいの? 私って、本当は何をしたいんだっけ?
※Filmmakers抜粋
メイル・ストリープとアン・ハサウェイ共演の人気映画。
こちらは既に観ている人もいると思いますが、メリル・ストリープという強烈な個性があってこそ、なんです。
これまでもいろいろな役を経て、この役への挑戦はまたこれまでと違った面が出てきた作品といえます。
メリルは、メソッドを試したが、陰鬱だったと以下インタビューで答えています。
「惨めな気持ちでトレーラーの中にいた。皆がけたたましく笑うのが聞こえてくるようで。本当に憂鬱!自分には“これは上司になった代償だ”と言い聞かせていた。メソッドを試したのは、これが最後!」
『プロミシング・ヤング・ウーマン』
キャシー(キャリー・マリガン)は【明るい未来が約束された若い女性(プロミシング・ヤング・ウーマン)】だと誰もが信じて疑わなかった。ある不可解な事件によって不意にその有望な前途を奪われるまでは。平凡な生活を送っているかに見えるキャシーだったが、実はとてつもなく頭がキレて、クレバーで、皆の知らない“もうひとつの顔”を持っていた。夜ごと出掛ける彼女の謎の行動の、その裏には果たして一体何が――?
※Filmmakers抜粋
主演:キャリー・マリガン
この映画は比較的最近の映画。
キャリアとしても温まった、キャリー・マンガンで贈る復讐劇といえます。
抱えてきたものが素晴らしく開けていて、厳しい重さもある中で、ある種の爽快さも生まれています。
人間味あるキャリーの姿を確認してみてください。
『ローズ』
60年代の最大の女性シンガーといわれたジャニス・ジョプリンをモデルに、反体制の空気に満ちた60年代のアメリカの若者を熱狂させた1人のロック歌手ローズの愛と激情の人生を描く。1979年製作。
※映画ドットコム抜粋
主演:ベット・ミドラー
まさにジャニス・ジョプリンをモデルに、その歌も自身で歌い、サントラも素晴らしいものでした。
この映画を知ったのは、私は2000年くらいです。
ですが、色褪せず、この生きた演技の凄さとその歌唱力と圧倒されました。
このエネルギー、時代背景と合わせてぜひ観てほしい映画。
『天使にラブソングを』
ウーピー・ゴールドバーグ主演の人気コメディ。ギャングに命を狙われ修道院に匿われることになったクラブ歌手のデロリスが、堅苦しい修道院の中で変革を起こしていく姿を描くハートフル・コメディ。
※Filmmakers抜粋
主演:ウーピー・ゴールドバーグ
この方は最早、言及しなくても良いレベルでしょうか。
圧倒的本気度の高い演技で人々を笑わせてきました。
劇場が歓喜に溢れたのも想像できます。
コメディをコメディと思って演じたら面白く無くなってしまうことがしっかりと分かっています。
全力で生きているからこそ、相手に関わるからこそ、心が動くんです。
映画『ゴースト ニューヨークの幻』の詐欺師の霊媒師役で注目されたのですが、この霊媒師役が凄まじくのこの映画を盛り上げたことは言わずもがな。
個性と簡単に片付けてはいけません。
これ、日本人でできる俳優いますか?と私は問うてしまいます。
まとめ

今回は、女性が主役という制限をつけてお伝えしました。
男性なら、「男性が主演の」っていう必要がないのが、この世界の基準の違和感が今認識されはじめています。
この辺のことに、アメリカやヨーロッパでは敏感です。
モラハラ、パワハラ、セクハラが公になってきた日本のテレビ業界や映画業界。
一部の女性の俳優が主演することがいかに大変か、というのがよくわかると思います。
その中でも、話題性という意味やセ◯クスシンボルとしての起用のされ方ではなく、俳優という仕事で立ち向かっていた方々の姿と結果がここにあるような気もしています。
特に70年代、80年代、90年代は本当に厳しかった時代の中で・・・。
- 『エイリアン』『エイリアン2』
- 『テルマ&ルイーズ』
- 『プラダを着た悪魔』
- 『プロミシング・ヤング・ウーマン』
- 『ローズ』
- 『天使にラブソングを』
ご紹介した映画の主演俳優たち(シガニー・ウィーバー、ベット・ミドラー、メリル・ストリープ、ウーピー・ゴールドバーグ)はまさにその時代を駆け抜けて生き残った俳優と言えます。
そして、認識してほしいのが「女優」という言葉です。
男性は「俳優」といわれ、女性だけが「女優」と言わてきたなか、現在はこの言い方も「俳優」に統一されつつあります。
日本ではまだまだ浸透していないかもしれません。
家父長制を好むこの国でのあり方、夫婦別姓を好まないあり方、ジェンダーギャップに不寛容なあり方、まだまだこの国は人権そのものに不寛容かもしれません。
俳優は、監督や作家とされらを共有しながら、時代を映し出して、そして未来や過去を映し出していく役割があります。
時代背景を知りながら、映画・ドラマの役割・意義を知ってみてください。






















📎俳優になりたいのに一流の演技を観てない人がみるべき映画6選!パート3
📎名演技から発見!レぺテション(感応する)が演技で堪能できる映画5選!
📎俳優になりたいのに一流の演技を観てない人がみるべき映画6選!パート2
📎俳優になりたいのに、一流の演技を見ていない人が観るべき映画6選!