人と話すのが苦手、人前で話すのが苦手な人ほど俳優に多い?

人と話すのが苦手、人前で話すのが苦手な人ほど俳優に多い?

私はこれまで多くの俳優希望者と現役俳優を見てきました。その中で感じたことと言えば、必ずしも俳優や俳優希望者がコミュニケーション能力が高いわけではなく、また人前で話すのが得意な人も多いわけではないということです。
もっとはっきり言ってしまえば、コミュニケーション能力は低く、人前で話すのが得意でない人の方が多いと感じています。不思議ですよね。(飽くまでも当社比ですが・・・)

かく言う私も、人前に出るのは子供の頃から大好きでしたし、人前で何かを表現することが大好きで、たくさん人前に出てきました。だからと言って、対話能力が高いわけでもなく、大きくなるにつれて、「緊張」との戦いが激しくなっていった経緯があります。

一般の人がイメージしている姿とは違うかも知れません。ただ、素晴らしい俳優たちは、コミュニケーション能力も高い方が多いとも感じます。そして、はっきり言えることは、コミュニケーション能力や人前で話す力は後天的にトレーニングによって改善していくことである、ということ。

世間一般の俳優になる人、なりたがる人のイメージってどんなもの?

美女のモノクロ写真

未だに、俳優になる人のイメージは美男美女ではないでしょうか?
ちょっと綺麗な人、可愛い人、かっこいい人がいれば「俳優さんみたい」とか「俳優になったら?」「モデルになったら?」などなど、美男美女の行末として「俳優」といったキーワードを使用する人が近くにいないでしょうか。
また、「俳優しています」と言うと「イケメンだと思った」「可愛い、絶対向いてる」などなどの妙な返しを受けた俳優も多くのいるのではないでしょうか。
そこに、対話能力や人前で話す力をイメージする人はいないと思いますし、ましてや苦手であると想像する人なんて皆無と言っていいかも知れません。
ついでに言わせてもらいますが、美男美女ばかりのドラマや映画は圧倒的につまらないと言ってしまってもいいくらいかも知れません。

演技トレーニングはあなたの問題解決に繋がる

キャスターのような画像

ドラマや映画の中のカッコ良さ、カッコ悪いけどカッコ良く感じる姿、台詞だからこその対話のスムーズさ、決め台詞で悪を倒す力、などなど憧れる私たち。
それってつまり自分にないから憧れる、という側面もありますよね。
私の言い方で言うと「自分にないと、あなたが思込んでいるから、憧れる」状態です。
そして俳優を志して、理想と現実のギャップで消えていく人は後を絶ちません。

前項でもお伝えした通り、俳優トレーニングで対話能力は改善していける部分です。
私のレッスン経験者の方は、理想と現実のギャップで俳優を辞めていくのではなく「自分の苦手なことを受け入れながら対話のトレーニングをして、改善していき別の仕事ができる!と判断して辞めていくのです」。つまり俳優になることが問題解決だと思っていたけど、対話トレーニングなどで克服したら別の道が見えた、と言う状態です。私はこれも大歓迎です。演技トレーニングというツールが人の問題を解決するツールでもあるということだからです。

私は俳優トレーニングをしながら気持ちが変化して、違う仕事に役立てるのなら、それで素晴らしい成果であり、素晴らしい成功だと思っています。

話すのが苦手なのに、どうやって克服するのか

人前で話す先生

俳優トレーニングの中で基本中の基本とも言えるリラクゼーショントレーニングについてブログで何度も記述しているますが、話すのが苦手な人の最大の敵は「緊張ではないでしょうか?

「俳優をすれば、人気者になれば、自信がついて緊張しなくなる」と考えがちですが、自信という暗示でなんとか今日を乗り切っている俳優たちも多くいると思います。

つまり、トレーニングで解決に向かったのではなく、なんとか自己暗示で頑張っているタイプの俳優です。それで上手くいっていればいいですが、どうでしょうか。自己暗示、何とか頑張っている人に、相手の会話を聴くほどの余裕が生まれるでしょうか。(演技の対話、ダイアローグにおいて「聴く」という能力は必須です)

人前で話すのが苦手な原因って何だろう

マイクの前の叫ぶ子供の横顔

先ほどもお伝えしましたが、俳優にかかわらず、話すのが苦手、人前で話すが苦手な人の最大の敵は「緊張」です。緊張とは何かというと、他のブログ記事で記載ましたが「余分な力」です。
この余分な力の原因となっている多くの要因が「自意識」なのです。
「バカと思われたくない」
「人と話すのが苦手と思われたくない」
「いじめられたくない」
「いじられたくない」
「かっこいいと思われたい」
「可愛いと思われたい」

などなど・・・。数え上げたらキリがないほど、緊張の原因となる自意識ってありますよね。そして、経験するよりも先にネットやSNSで情報を拾い上げ、「恥をかかないように」頑張ってきたのなら、なおさら悪循環の自意識のるつぼにハマってしまってさぁ大変です。

俳優トレーニングでどうやって人前で喋ることを克服できるのか?

ピクニックで男女がワインを飲もうとしている写真

原因がわかったら、それをどうやって克服すればいいのか?俳優トレーニングでどうやって克服できるのか?ここの問題を繋げていきたいところ。

「自意識」の逆は何でしょうか?

「他意識」です。


自分ばっかりにフォーカスされているので、自意識が過剰で緊張が生み出されるのです。それは既に多くの方の習慣になっていると思います。美男美女、理想の男女像をCMやトレンディドラマ、漫画で描き出され、そうなりたくてさらに自意識が昂っていきます。また理想と比べて、「ああダメだ」とさらに自意識が高くなります。この習慣を弱めたり調整するのは至難の業に違いありません。

ですが、相手にフォーカスしていく演技のトレーニングはその克服に繋がっていくのです。
また子供の頃から、または会社の先輩や偉い人に「客観的に自分を見ろ」「客観的に考えろ」と言われていたのであれば、自意識はさらにパワーアップし過ぎて手に負えません。
心当たりある人も多いのではないでしょうか。

だからこそ、余分な力を抜きながら、相手にフォーカスする「他意識」するトレーニングで克服されていくのです。それはつまり自分ではなく相手の話を「聴く」ということと「感じて返す」ことの流れ、演技で必須の能力なのです。

まとめ

森林の中で爽やかな笑顔の女性の画像

いかがでしょうか。演技トレーニングは俳優だけの特別なものでもなく、多くの一般の人の問題に当てはまり、それを和らげたり、克服するツールになり得るものであるというイメージが少し描けましたでしょうか。

私は、これまで1,000人以上の俳優の卵、プロの俳優たちを見てきましたが、演技トレーニングによって変化していった人たちをたくさん見てきました。

また、対話能力が上がり、俳優という仕事にこだわる必要がなくなった人たちは、他の事業や仕事で様々な活躍をしています。
私の仕事は俳優を育てること、俳優の演技のクオリティを上げること、俳優の役の追求を助けることでもありますが、それは俳優のみならず一般の人に向けた内容でもあるのです。
つまり、私は俳優だけの方向を見ているのではありません。人間を見ています。そして、自分の仕事の分野が社会貢献になると思っているからこそ続けられています。

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