こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、養成所や俳優学校を卒業してもなかなか実践に生かせない方を対象に、私の記事を役立ててもらえたらと考えています。
私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」
さて、今回は演技が凄い!今を生きてるドラマをご紹介します。
このブログでは、俳優になりたいのに、一流の演技を見ていない人が観るべき映画6選!、名演技から発見!レぺテション(感応する)が演技で堪能できる映画5選!などご紹介してきましたが、今回はドラマです。
私は、Netflix、amazon prime、AppleTV、Disney+のサブスクを利用しています。
仕事柄、観たいドラマや映画を見るためといっても過言ではありません。
その前に、映画やドラマのただの一ファンに過ぎませんが。
これほど世界配信で無数のドラマが存在した時代はありません。
きっとこれからも増え続けるでしょう。
全てを観ることなどできないので、私がこれまで観た中でピックアップしたドラマということになります。
そして、何よりもオリジナル脚本(作家性など含め)は海外ドラマが必見。
演技を勉強するなら海外ドラマをおすすめします。
日本ドラマの海外ドラマの違い

私は、日本のドラマ(ゴールデン枠、昼ドラ、2時間ドラマ)が悪いと言ってるわけではありません。海外と土台が違う中での歴然とした差を感じることが多々あり、システムとして学んできていない演技の差が気になるのです。
限られた時間の中で、視聴率を取る中で最低限必要なキャスティングがあり、そうでないとお金を出さないスポンサーがいて成り立っている世界です。
その中でキャスティングされるタレントは、物語より先に決定されていたり、そのタレントを活かすための脚本や企画が用意されていくこともあるくらいに、物語や作品先行ではない部分があります。
オリジナル脚本から生まれるよりクリエイティブな総合芸術に向かうことが素直にできない環境かもしれません。
90年代に残した日本の名ドラマはオリジナルを生み出す脚本家がたくさんいました。
野島伸司、野沢尚、倉本聰などなど名作は多数。
現在でも三谷幸喜さんなど、オリジナル作品を生み出しています。
アメリカドラマの多くはパイロット版(お試し1話)を制作し、評判良ければ継続制作されていくことや、資金の多さからしっかりと企画・制作と撮影に時間を使うことができたりとします。
それでも時間は足りないと感じると思いますが・・・。
人気作品となれば、何年も何年も続いていくことになりますが、当然ながらマンネル化したり、クオリティが落ちたりするものもあります。
全体として長期スパンの物語としての展開であれば、壮大な作品が生まれますし、リミテッドシリーズと言われる10話前後のドラマも、中身が濃く詰まっています。
そこにはオリジナル性や作家性、クリエイティビティな芸術性を多く感じることができるのです。
また俳優に与えられる準備期間も違います。
そこには当然ながら、日本ドラマと海外ドラマの差が生まれてもしかたがないかもしれません。
世界を変えたドラマ「24 -TWENTY FOUR-」

海外ドラマ、特にアメリカのドラマは「24 -TWENTY FOUR-」が出た頃に大きく変化しました。
それまで日本に輸入されてきたドラマは、「ビバリーヒルズ高校白書」などの恋愛青春物や犯罪物「ナイトライダー」「マイアミバイス」「特攻野郎Aチーム」などが基本でした。
また「ツイン・ピークス」などの一部作家性全面に押し出したドラマもありました。
しかし、1時間に1時間の時間経過で進む「24 -TWENTY FOUR-」は画期的なドラマで、恐らく世界中のドラマの視野を一気に広めたのではないかと思われます。
まず映画俳優がドラマに主演すること、が画期的でした。
これまで映画が1番、ドラマのその下に見られていた優越があり、俳優もドラマより映画に出たいといった意識も強かったのではないでしょうか。
その時代に、キーファー・サザーランドという映画スターがドラマに挑戦し、さらに一世風靡をしたのです。
ドラマのオリジナリティ、リアリティ、俳優の演技、息をつかせない展開と緊迫感、全てがこれまでのドラマを凌駕していました。
そして、「ER 緊急救命室」(ジョージ・クルーニー出演)など医療系ドラマも、そのスピーディな医療機関内の動きや展開がドラマというマンネリな枠を超えて多くの人を魅了した時代がやってきたのです。
演技、展開、どれも素晴らしい海外ドラマたち5選!
2000年代初頭に生まれたこれらのドラマは、深夜枠でしか観ることができず眠い目をこすりながら見ていた記憶が残っています。
衝撃的で夢中になり、私にとって演技の素晴らしさにもさらに触れる機会となったのは言うまでもありません。
ということで観ておきたい海外ドラマ、5つほどご紹介します。
「24 -TWENTY FOUR-」シリーズ
先にもご紹介した、世界のドラマ界を改革した金字塔!
とは言え、シーズン8全て観たわけではありません。(すみません)
シーズン1〜3を観たところでの感想ですが、まずシーズン1は既に最高に面白かったということ。
主演のキーファー・サザーランドの危機感覚能力というか、その体験した演技は圧巻です。
あのリアリズムがなければ成立しないシーンの連続。
家族を助けるための障害の数々が多くのドキドキ感を生んでいます。
個人的にはさらにストーリーが絡み合い広がっていくシーズン2も素晴らしくかった作品です。
HBO制作「ゲーム・オブ・スローンズ」
こちらはシーズン8まで物語が全部繋がった中世のヨーロッパの世界観を持った怒涛ファンタジーです。
原作は「氷と炎の歌」で、数々の名作ドラマを生み出しているHBO製作。
何が凄いって、どのアクターもみな素晴らしいとしか言いようのない演技と対話。
全てのシーンで相手と関わっている、その踏み込んだアクティングに唸ってしまいました。
そして、何よりも子役が凄いのです。
日本ではまず、人を簡単に殺したり嫉妬したりできる目線で大人と対峙できる子役はいないだろう。
そう思わせてくれるほど、ヒヤリとします。
恐らくカウンセラーなどがついていたと思いますが、身の毛がよ立つ感感覚が随所にあります。
他にも、拷問シーンをする側の心情など、目を背けたくなるほどの心理に迫ったものがあります。
長く壮大なドラマですが、1日1話と決めて観ていくだけでも必見の価値あり。
AppleTV「推定無罪」
映画「推定無罪」は有名ですが、全く違ったAppleTVドラマ版「推定無罪」。
主演は、ジェイク・ギレンホール。
どの役でも基本的に、ジェイク・ギレンホールなんですが、そもそも柔らかい感受性が溢れている俳優。
今回の演技も素晴らしく、感応しています。
また、家族、検察側、弁護士側と、その俳優も素晴らしくぎゅっと詰まったドラマでした。
Disney+「SHOGUN 将軍」
2024年春、多くの話題をさらい、海外でも熱狂的に観られた日本を舞台にした時代劇ドラマ。
真田広之さんが制作(プロデューサー)としても参加し、細部に拘った全10話の時代劇。
海外出資の時代劇において、これほどまで日本人俳優が起用され、しかも日本語をベースに描かれた世界はない。
それほど新鮮であった制作状況下で生み出された時代劇なのです。
真田広之さん筆頭に他の俳優も含め、感応しながら起きた演技がしっかりとありました。
アクティングコーチの私からの目線で言わせていただくと、カナダで演技トレーニングした日本俳優たちがしっかりとそのベースを支えていたように思います。
Netflixドラマ「アンという名の少女」
こちらはNetflixとカナダCBCの共同で製作された、「赤毛のアン」。
現代的な解釈を加えられ、女性の自立、差別と多様性、また歴史的な背景へと踏み込んでいます。
かなりの熱烈なファンを生み出し、評判も高かったドラマでしたがシーズン3を持って終了。
まず凄いのが主演のアン役のエイミーベス・マクナルティ。
かなりの勢いで、世界を見る鮮度をあげてくれます。
当の本人がまさに今、その瞬間にワクワクしていて生きているからこそ成り立つ素晴らしさ。
こちらについてはこちらの記事もぜひご参考ください。
まとめ

今回はドラマの紹介でした。
映画と違って、長時間の設定と進行が可能であり、その分俳優の拘束時間は長く大変だと思います。
しかし、配信ドラマ時代の現代はミニシリーズやリミテッドシリーズと呼ばれる6〜10話程度の作品が増えており、非常に観やすくなっています。
「24 -TWENTY FOUR-」なんてリアルに1時間ごとに進行するドラマが24話あり、見る側の体力も相当必要でした。
またシーズンが長いドラマも同じく、日数を重ね時間を重ね観るという大変さがあるため、一気見はなかなかの体力勝負。
配信で、色々と観れる時代です。
しかも、映画界では日本への露出が届かなかった素晴らしい俳優たちの演技を目の当たりにできる機会が増えました。
これほどまでに居たんだ、という衝撃とともに、時に日本ドラマを振り返り心配になるほどです。
数こそ少ないけれど、AppleTVが制作するドラマのクオリティも高く見応えがあります。
Amazon prime制作のドラマもいいものがたくさんあります。
言い出すと私もキリがないほどですが、また時々紹介していきたいと思います。
なぜ私がこうやって紹介していくかというと、まず好きこそが前提であって欲しいのです。
ドラマや映画を観る体験は素晴らしく、俳優を目指す方ならなおのこと世界を開いていったドラマをどんどん観ていってください。
演技の勉強は、素晴らしい演技を見ることでもあります。
演技トレーニングを重ねていくと、体験する演技、役を生きた俳優の演技、リアリズムの演技をたくさん観ることができます。
観ることで、自分がどこに向かっていくのかを認識できると思いますのでぜひご覧ください。





























