こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
いつも「Acting Life net」のブログをご覧いただきありがとうございます。
演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、養成所や俳優学校を卒業してもなかなか実践に生かせない方を対象に、私の記事を役立ててもらえたらと考えています。
私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」
さて今回は、パート1もパート2も好評でした映画のご案内。
「俳優になりたいのに一流の演技を観てない人がみるべき映画6選!」の第3弾をご用意しました。
演技のクオリティを草野球とメジャーリーグとで例えたのを覚えていますか?
草野球しか見ていない人は、草野球しの範囲でしか野球のクオリティを知りません。
目指すのは当然ながら、そこになってしまうのです。
しかし、メジャーリーグを見ていたら、より凄いプレーがあったことを知るのです。
そうするとそこを目指すことで、あなたのプレイヤーとしての行動は変わってくるはずです。
最初からメジャーリーグを目指した大谷翔平の高校時代からの行動がそれを物語っています。
何歳でメジャーリーグ入りするためには、何歳で何をしなければならないかを自分で課していたんです。
それは、メジャーリーグを知っていたからに他なりません。
さらにいえば、先駆者の素晴らしいプレイを見ていたからに違いありません。
日本サッカーのスキルがどんどん上がって、世界に羽ばたく選手が増えたのも、目指すプレーの認知が広がったからの可能性が高いのではないでしょうか。
そして観客・応援する側もどんなプレーがすごいか分かったことが大きいかもしれません。
応援席側も一緒に世界を見て、応援している状態が、選手をさらにスキルアップさせている一因でもある気がしてなりません。
さて、ということで、名演技が見れる映画、名シーンの名画をぜひチェックしてみてください。
今回も私の独断的視点で6選しました!
一流の演技ってどんな演技?

一流の演技ってどんな演技だと思いますか?
その世界に存在していて、まさに今その瞬間瞬間に反応しながら生きている演技、と言えるかもしれません。
瞬間瞬間に生きるという感覚があまり想像できないのであれば、段取り芝居から離れて、今、目の前で起きていることに反応しているかどうかを見て欲しいのです。
見せたい自分を演じるのではなく、かっこつけるわけではなく、そのシーンの中で何かを抱え、問題を解決しようと今を生きる演技です。
デッドマンウォーキング
俳優のティム・ロビンスが監督・脚本を務めた作品。
ティム・ロビンスは映画「ショーシャンクの空に」で主演した方です。
主演はティム・ロビンスの妻のスーザン・サランドン。
サランドンはこの作品で第68回アカデミー賞主演女優賞を受賞。
また、ショーン・ペンはベルリン国際映画祭で男優賞を受賞した。
この2人の名演は今も語り継がれるほどの演技です。
死刑囚であるショーン・ペン扮するマシューが、本当の意味で自分の心を開く瞬間が素晴らしく今も印象に残っています。
ショーン・ペンは他にも「ミルク」「アイアムサム」「カリートの道」などさまざまなキャラクターで名演技を見せてくれていますので必見の俳優です。
私はDVDを購入して何度となく観た映画です。
クレイマークライマー
主演:ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ
第52回アカデミー賞作品賞ならびに第37回ゴールデングローブ賞 ドラマ部門作品賞受賞作品。
この2人の演技合戦は素晴らしい。
また子どもとのやりとりも、今、その瞬間をつかまえたレペテション(感応した)が起きてる演技。
いろんなシーンで、両者の演技が第三者にアピールするものではなく、目の前の相手との関わりの中で生まれているように感じられます。
※ネタバレ:子どもがご飯を食べずにアイスクリームを食べようとするシーンのシンプルな目的ながら、親がやってしまう行動と子どもがやってしまう行動の素敵な苦しい瞬間が見事。
マグノリア
鬼才:ポール・トーマス・アンダーソン監督作品。
ロサンゼルスを舞台に、一見関係のない男女9人の24時間を描く群像劇。
3時間近い映画ですが、各人物描写がしっかりと描かれていて人間くさいドラマに仕上がっています。
第72回アカデミー賞3部門にノミネート。
ベルリン映画祭 金熊賞(グランプリ)受賞作品。
トム・クルーズは以前、硬い演技であったことを別の記事でお伝えしましたが、この役は大きな挑戦だったのではないでしょうか。
自己啓発セミナー“Seduce and Destroy(誘惑してねじ伏せろ)”を主催し、ブリーフ一枚で熱演するという面白い役。おもいきったアクティングが素敵でした。
アニマルエクササイズで狼をモチーフにしていると言われています。
その他、名優フィリップ・シーモア・ホフマン、ジュリアン・ムーアは感情を抑えようとしても出てしまう素晴らしいアクティング。
冴えない警察官役のジョン・C・ライリーの弱腰ながらでの素敵な人間くささ全開っぷりがたまりません。
サントラも私は好きでDVDで映画を見て、CDでサントラを楽しみ余韻に浸っていました(笑)
ロッキー(第一作目)
ロッキーシリーズはいわずと知れた、シルベスター・スタローンをスターダムに押し上げたスペシャルな映画。
脚本を書き、自分主演で映画化することにこだわり、ようやく実現した伝説的映画。
ロッキーシリーズの中でも特にこの第一作目は素晴らしいにつきます。
スタローンの演技は、変な垢がついておらず、癖はあるものの自然体があるのです。
自然な眼差し、社会的な底辺にいる当時の自分自身との重なり、役と自分の共通点の多さからも、滲み出た素晴らしさがありました。
役と重なった演技。
かっこ悪いが、かっこいい。
ミッキーとのロッキーの部屋でのやりとり、このシーンは圧巻です。
お互い信頼しあっているからこその素晴らしい演技。
ミッキーが出ていき、その後を追うロッキーの姿・・・、もう形じゃなくて出ちゃっている心情。
素晴らしいのひとこと。
TAR/ター
天才的俳優ケイト・ブランシェットはぶっちぎっています。
怪物的俳優とさえ感じてしまいます。
アカデミー賞作品賞ほか6部門ノミネート 作品賞/監督賞/主演女優賞/脚本賞/編集賞/撮影賞。
第80回 ゴールデン・グローブ賞 主演女優賞受賞(ドラマ部門)受賞他世界の映画賞の数々を受賞。
その強い眼差し、痛む胸の内、モラハラと簡単にいってしまっては終わらない。
ぜひ、その演技を堪能してください。
「あるスキャンダルの覚書き」もご紹介しましたが、歳を重ねても輝き続けています。
スリー・ビルボード
主演:フランシス・マクドーマンド
映画「ファーゴ」「ノマドランド」でもアカデミー主演女優賞を受賞している名優。
特にこの映画は、助演のサム・ロックエルとのやりとり、そして演技が素晴らしい。
相手と感応した演技が堪能できます。
マクドーマンドはどこか庶民的な香りのする俳優で、本気の行動がとても合点がいくというか、嘘のない感覚を与えてくれます。
まとめ

メソッド・アクターだけをチョイスしているわけではありません。
メソッドアクティングの要素がありながら、違うメソッドを学び役を生きている俳優もたくさんいます。
スタニスラフスキー・システムから始まった演技方法は、世界中で枝分かれして存在しています。
方にハマった演技ではなく、役を生きることに向けた演技方法であれば、素晴らしい演技に咲く可能性が多いにあります。
あとは監督の演技に対する理解度と俳優と監督との関係にもよるでしょう。
信頼あってこそのやりとりがクリエイティブに働くことは間違いありません。
どんなセッションがあって、準備があったのか最近ではyoutubeで見れたりするものもありますので、ぜひ見てみてください。
新作を追うよりも、名優の演技を何度も追う方が演技の勉強になります。
演技トレーニングをつんでいくと、そのシーンに何が起きているのかが分かるからです。
あなたの中の演技のベースがつかめたら、ぜひ何度も素晴らしい演技をみていきましょう。






















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