こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
いつも「Acting Life net」のブログをご覧いただきありがとうございます。
演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、養成所や俳優学校を卒業してもなかなか実践に生かせない方を対象に、私の記事を役立ててもらえたらと考えています。
私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」
さて今回は、脚本分析・台本読解でついついやってしまう間違いいついて。
脚本分析・台本読解のことはいろいろ伝えてきていますが、逆の発想で気をつけたいことをまとめてみると自分のミスや脱線していたことなどが見えてくるのではないか、と思いました。
理論的には理解しても、自分に染みついた習性を変化させていくことは難しいこと。
何がよくなかったのかを知ることもまた必要だと考えます。
ということで、今回は、脚本分析・台本読解で間違いを犯しやすいポイントを5つピックアップ!
ぜひ、自分と照らし合わせて考えてみてください。
①事実を無視して整合性が取れない

脚本分析・台本読解で最初にやるべきこと、それは事実をピックアップすること。
時間や場所、小道具や役の人物像について記載があることを無視して考えてる人がやはりいるのです。
どうしても初見でのイメージや、全体像を見ないで、自分のシーンだけを考えたらそうなってしまいがち。
たとえば時間や場所の記載があるのであればとても重要なこと。
あなたも朝の気持ちと、昼の気持ちと、夜の仕事終わりの気持ちというか疲れ感覚が全然違いませんか?
小道具も同じです。
たとえば「コーヒーカップを持ちスプーンで混ぜながら」と記載があるのに、コーヒーカップを持っていないことや、スプーンで混ぜてみないことは事実から外れてしまいますよね。
役の事柄が書いてあるにも関わらず、役について私が質問してもそのことが言えないなんてことが時々起こり得ます。
場所が遊園地なら、何があるのか、どのくらいの規模なのか、事実のパーツを拾って総合的に判断できるポイントがあるにも関わらず、まったく違うサイズで見ていたり。
古典なら、「ガラスの動物園」の中で、住んでいる建物の「非常階段に座る」という場所設定があるにも関わらず、広いスペースを使っているようなことも変ですよね。
労働階級、経済的にも厳しい人が住んでいる建物の非常階段で、ゆったり座れるスペースは基本的にないでしょう。
時代や建物、社会的な階級から事実から想像するのです。
②シーンの直前の出来事を把握できていない

前後関係を考えずに、そのシーンから突如始めないこと。
自分のシーンだけを見ているだけでなく、全体を見て欲しいところですね。
また、自分がシーンの直前何をしていたのか、前提の条件を用意せずにシーンをスタートしてしまうと、中身がすっからかんとなった人物像が生まれてしまいます。
これ、実際によくあるんです。
それまで何をしていたかを体験せずに始める。
直前に何もしていない人間がそもそも存在しません。
それまで何をしていたのかを頭だけで考えて始めると・・・
身体的体験がないまま始めても、体は0から始まってしまっている状況です。
ですので、自分がシーンの直前何をしていたのかを脚本分析・台本読解を知り、事実から体験し、記載がなければ想像して体験することを始めてください。
身体的な体験。
時間的な疲れひとつとっても同じですね。
プロのアクティングコーチの目線から言わせれば、「よーいスタート」の前にただ立っている俳優は信じられません・・・。
そこに至るまで、つまり直前をしっかりと体験しましょう。
そこからシーンの始まりです。
また、直前の出来事が何だったのか、ひとつ前のシーンを「この人は何をして、どうしたのか。そして、これからどうしたいのか。」を言えることも重要ですので、まとめておきましょう。
③初見や主観のイメージに頼る

これはメルマガ会員にもしっかりとお伝えしている内容ですが、イメージにとらわれないで欲しいのです。
初見の感想や自分がみたビジョンは、あくまでもお客様としての自分の想像です。
また主観といえます。
その主観のイメージのまま、演じてしまうと、中身のない人物が生まれてしまいます。
こんなイメージ、という人間は存在しません。
あなたという役がいて、たいして分析もせずに、「こんなイメージであなたを演じました」と言われたら、「私のことわかってない」と不快ではないでしょうか。
「もっと私のこと調べて欲しいし、聞いてくれたら良かったのに」と思いませんか?
オーディションなどになると、どうしても時間がないのでイメージで演じようとしてしまいます。
脚本分析・台本読解の方法を知っていても、置いていってしまうか、忘れてしまうのです。
ですので、思考の仕方「俳優脳で考える」習慣は大事なんですね。
役を大切な友人、パートナーとしてしっかりと事実からリサーチして知ってください!
④監督や演出家を驚かせたいための準備をする

監督や演出家が自分のシーンで笑ってくれたら嬉しいですよね。
俳優はそこに正解を感じて、同じ演技をなぞったり、さらに上乗せして演じようとしてしまいます。
なぜなら、監督や演出家の反応が欲しいから。
そして、反応が良い感じだと嬉しいですよね。
しかし、その反応を目指すのではなく、結果的に監督が欲しいものを役を生きることで提供しましょう!
俳優が欲しがるべきものは、監督や演出家の笑い声や優しい声ではありません。
私たちは好かれたい願望があり、どうしても気になります。
しかし、ベクトルがそちらに向くとアピールの演技になってしまうのです。
俳優は、監督や演出家が笑っても泣いても、ただただシーンの中の相手に向かって役を生きること。
そこに向かってください。
結果的に監督や演出家が喜んでくれたんだ、という認識を持ちましょう!
⑤決めつけた役のイメージで考える

この役はこうだから、こんなことしない。
そんな決めつけは特に注意したいところ。

この役は内気だから、こんな台詞は言わないと思う。
といった発言を俳優がする時がありますが、特に注意しましょう。
その役はその台詞を言ったという事実が脚本(台本)に書いてあるのですから、言ったのです。
言わない可能性はなく、言った(事実)のです。
あなたが役を間違ってとらえていることを証明しているに過ぎません。
また、言わないと思うと考えたあなたの主観は、脚本分析・台本読解からの判断ではなくイメージです。

さっきこう言ったのに、こんな行動はしないと思います。
これも同じですね。
大好きな人に嫌いといった台詞をいうこともありますし、好きだけど、好きだと思われるから怖いので近寄らないことだってあるのです。
あなたの決めつけではなく、事実から判断して役のスルーラインやシーンの目的を見つけて考えてくださいね。
脚本分析・台本読解でついついてやってしまう?気をつけたい5つのポイント!ーまとめー

いかがでしたでしょうか。
5つの間違いやすいポイントをピックアップしました。
基本は事実を拾い集めてから考えることですね。
自分が脚本(台本)をもらった時に、ついついやってしまうことが1つでも当てはまるなら、ぜひ捉え直してくださいね。
人物という視点は広がりながら、想像は自然に狭まって限定的に考えられるようになります。
①事実を無視して整合性が取れない
②シーンの直前の出来事を把握できていない
③初見や主観のイメージに頼る
④監督や演出家を驚かせたいための準備をする
⑤決めつけた役のイメージで考える
1〜5の自分の習慣に注意しながら、脚本分析・台本読解していきましょう。
演技のベースとなる土壌をしっかりと築くことが重要です。
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