こんにちは、演技トレーナーの山縣です。
演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、久しぶりに俳優業を再開する方などに役立ててもらえたらと考えています。
私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」
さて、今回はプロの俳優にとっても、初心者にとっても、一般の方にとっても永遠の課題。
緊張についてです。
どんなに素晴らしい俳優であっても、どんなに日々演技トレーニングをしても、緊張がパフォーマンスを落とすことは多いにあります。
そのため、その緊張をどのようにしていくのかといのは俳優にとっても大きな課題であり、またあがり症などコミュ症と呼ばれる人のみならず、ちょっとしたことで身構える方にっても大きな課題ではないでしょうか。
どうのように緊張と向き合っていくのか、また和らげたり、取り除いていくのか。
演技のトレーニングの視点からお伝えしたいと思います。
今回は俳優の方のみならず、一般の方にも通じる内容になります。
そもそも緊張とは何なのか?

緊張、緊張と簡単に口にしていますが、そもそも緊張とは何でしょうか?
少し考えてみたいと思います。
私は生徒にこの事について、必ずリラクゼーショントレーニングを始める前に確認しています。
するとこのような答えが返ってきます。
すると以下のような返答をよくもらいます。
- 話す時にぎこちなくなること
- 何をしていいか分からなくなる状態
- 口籠ってしまう状態
- 逃げ出したくなる気持ち
- 自分のことをうまく話せなくなること
- 怖くなってしまうこと
- 気を遣い過ぎてしまったり、失敗したりしないか考えてしまうこと
- 動きずらい、行動をコントロールできなくなる状態
などなど
状況に応じて、経験してきたことが聞こえてきます。
俳優に向けて、緊張とは何か?を定義してみる

緊張について、定義してみたいと思います。
これはとても重要なことですのでぜひ覚えておいてください。

緊張とは「余分な力」です。
「余分な」とつくと、妙に納得しませんか?
良い緊張と悪い緊張

緊張には良い緊張と悪い緊張があるなんて言い方をしますね。
役が感じているであろう緊張と俳優がしている緊張が重なっていれば良いですが、役が緊張していない状況下で俳優が緊張している場合は役を生きていないため、その緊張は「余分な力」でしかありません。
またさらっとコーヒーを日常のように飲むシーンで、手が震えてしまっていれば「余分な緊張」です。
タバコのシーンも同じですね。
テレビや映画を見ると、その震えを誤魔化すように「余分な力」を隠すために、その小さな震えを抑え込むようにしてさらに「余分な力」を使って頑張っている俳優をよく見かけます。そうなんです、よく見かけるのです。
これは、気が付かない人もいるかもしれません。
しかしながら、視聴者は、どこかぎこちないことは潜在的に受け取っていると思います。
腕や指に入っている力が実はかなり「余分」なのですから。

あの、では、良い緊張ってなんですか?
そんなのあるんでしょうか?

良い緊張というのは、自然発生的なものだったりします。
それは礼節を重んじるときに起こる自然なものだったり、役が感じてる緊張を俳優がそのまま感じる時です。
だいたい多くは緊張を誤魔化したり、気が付かないふりをしたり、平気な顔して頑張っています。自分の緊張を認めないで頑張っている人は、ずっと戦って体や心は突っ張っています。
まずは緊張している自分を認めて、そこから楽にすることが大事です。
緊張の原因とは?

緊張の原因の多くは、自意識です。
自意識が過剰でなくても、怯えていること、怖がっていることの原因は自意識にあります。
心配事の9割は実際に起きないという調査があるくらいです。
もちろん私もですが、「まだ起きてもないことに不安を感じて」心と体をぎこちなくしています。
また思春期から特に起こりやすいのは、他人の目を気にした自意識です。

バカと思われたくないな、変だと思われたくないな、カッコ悪いと思われたらヤバいな、イジメられたくないな、カッコよく見られたいな、頭いいと思われたいな、可愛くて優しいって思われたいな、バカと思われたら危険、強いと思われたいな、弱いと見られたくないな、緊張しているって思われたくないな、不安や心配性って思われたくないな、好きってバレたくないな・・・。
など数え上げたらきりがなりません。
どれか一つでもきっと該当する部分が誰にだってあるはずです。
これらが自意識です。
自分に意識が向いてる状態で、不安や心配に心を奪われ、体を奪われてしまっている状態なのです。
俳優の緊張の原因は、さらに撮影や舞台だからこそ存在する


台詞を間違ったらやばいな、仕事を失いたくいな、演技が下手って思われたくな、滑舌がやばいって思われたくないな、手に汗が出てるって気づかれたくないな、脇に汗かいてるのを見られたらどうしよう、顔のシミを見られたくないな、監督やスタッフに怒られたくないな、監督にほめられたいな、共演者に演技が上手いって思われたいな(下手って思われたくないな)、時間が押しているけどちゃとしないといけないな、1発でOKだしたいな、など
頭の中に「余分な力」となる要素がたくさん存在してしまうのです。

緊張を取る方法

さて、ここでようやくお伝えしますが、緊張を取る方法は演技トレーニングとしてリラクゼーショントレーニングが該当します。
リラクゼーショントレーニングの中に、「注意を集中する」トレーニングが含まれていますが、緊張を取るポイントは、ここにあります。
自意識に注意を集中してしまうのが、緊張の原因です。
心で自分のことを考え、不安を思い、「どうしよう」となっている自意識が、あなたを緊張の世界へと連れていくのです。

つまり、緊張を取る方法は、
自分以外に注意の集中を向けること。
相手に注意を向けることです。
相手が何を思い、考えているかなど、自分のことではなく相手に興味を持って対話していくことが解決策なのです。
いつも自分に向けている「注意の集中」を他者に向けて対話していく練習をしていきましょう。
相手から出てきたものを自然と自分のハートを揺らして自然にまた相手に返していけるようになると、「余分な力」は急激に減っていきます。
そんなの分かっていてもできないよ〜!
という方もきっといるでしょう。
だから、演技トレーニングがあるのです。
失敗しても何度も相手に注意を戻していく力を養っていくのですから。
まとめ

実は私も俳優を志して上京し、演技するに当たり、舞台上で人前に出て役を生きることをしながらもその裏で、楽屋でものすごく緊張をしていた状態があります。
その緊張のほぐし方も解放の仕方も分からず、誰かが教えてくれる訳でもなく、「緊張しているね」「めっちゃ手に汗をかいてるね」なんて言われるたびに、さらに緊張の中で過ごすことになりました。
しかも狭い楽屋で(笑)
メソッドアクティングをトレーニングすることでようやく自意識から解放された経緯があります。
シーンの中に入ってしまえば、相手に「注意を集中」できるので問題ないですが、楽屋の準備段階で、100%準備に注意の集中を向けることで改善していきました。
自意識は、社会性を知るごとに好きな人ができるごとにどんどん増していきます。
私たちはコンビニのレジの人が自分好みの人だっただけで、或いはコワモテの人だっただけで、簡単に「余分な力」に襲われます。
テストをしてもない状態から不安に取り憑かれたり、何も行動していない状態で頭で考え、「余分な力」をたくさん纏っていく。
いつも前髪を気にしている人、自分がどう写る(映る)のかばかり興味を持っている人、人と比較してまた自意識がすごくなっていく循環。
私たちのまわりには自意識に溢れ、それを超えて人前で頑張っている人が時に魅力的に映るかもしれません。それは一方的な伝達ツールだからこそ成り立つこと。
しかし自分のことばかり気にして、目の前のあなたを見ていない人に魅力を感じますか?
面白い例えで言うと、鼻毛を気にして自分の顔周りをずっと気にして(自分にしか興味がない)いる人が魅力的ですか?(笑)
私たちは自分以外に「注意の集中」を向けることにそもそも慣れていないのです。
ゆっくり、ゆっくり、自分以外に目を向けていきましょう。
相手や他のものにもっともっと興味を持っていきましょう。
そうすると世界が開かれると同時に、あなたの「余分な力」は少なくなっていくはずです。
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あなたにとって、緊張とは何でしょうか?
または、緊張するとどうなりますか?