鉄板のシアターゲームはこれ!そして理性が出した攻略の答えとは!?

鉄板のシアターゲームはこれ!そして理性が出した攻略の答えとは!?

こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、久しぶりに俳優業を再開する方などに役立ててもらえたらと考えています。

私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」

さて、今回はシアターゲームのことについて。
私は、色々な場所で演劇ワークショップをする機会がありますが、シアターゲームもよく取り入れています。

メソッドアクティングというと、演技トレーニングのハードルを感じると思いますが、入り口はもっともっと気分を楽にしていられるように常々考えています。

シアターゲームは、アイスブレイクの役割も大きいですが、無邪気に生きる時間、各自の自分の衝動の発見、また感情解放に繋げていくために使用しています。

その中でも、このシアターゲームは鉄板だ!っていうのがあります。
しかも、鉄板だ!が故に、あることが起きていくと、あることになってしまい、シアターゲームの役割を失ってしまう結果をもたらすことを発見しました。

それは現代社会に生きる我々の負の連鎖のようにも見えてくるから不思議。
そのことはまた後半にお伝えします。

まずは、鉄板のシアターゲームをご紹介します。

それは…
オーガナイゼーションチェアです。

これはプロの俳優の現場から遊ぶだけの時間でやる企画(Play! Do! Club!)でも挑戦していますが、生き生きとしない日はないくらいに楽しめるシアターゲームなのです。

シアターゲームの「オーガナイゼーションチェア」とは?

シアターゲームの「オーガナイゼーションチェア」とは、どんなゲームでしょうか。
これは、直訳すると「有機的な椅子」という意味になります。

人数が8〜10人以上いるとかなり面白くなります。

簡単に椅子取りゲームとも言ったりしますが、椅子取りゲームは認知が高いものが他にもありますので名前が被ってしまいますね。

オーガナイゼーションチェア

人数分の椅子をランダムに置きます。

鬼が一人立って、他の人が座ると、椅子が一脚だけ余った状態になります。
鬼は空いた椅子の対角線上の遠い位置に立ち、スタートの合図で空いた一脚の椅子を目指してゆっくり歩き出します。

その間に、座っている全員は、空いている椅子に鬼を座らせないように、誰かが空いている椅子に座って鬼を座らせないようにします。

すると、座った人が最初に座っていた椅子が空くので、そちらに鬼が座りに向かいますが、また別の人がその椅子に座って鬼が座るのを阻止します。

するとまた別の椅子が一脚空くので鬼はそちらに座りにゆっくりと歩いていって、また別の人がその椅子に座って…。
というのを繰り返していきます。

シンプルに説明すると、鬼を座らせないように全員で椅子を埋め合うゲームです。

ルールとしては、一度席を立ったら、必ず別の椅子に座りにいかないといけないということ。
また鬼を妨害してはいけない、ということ。

鬼がゆっくりと歩くことが曖昧でしたら、足の間にボールを挟んだり、タオルを挟んだりして、物理的にゆっくりとしか歩けないようにするとハンデがあって面白いと思います。

Play! Do! Club!での様子をご参考ください。

シアターゲームはコミュニケーションゲーム

さて、このオーガナイゼーションチェア、始めるとかなり盛り上がります。

私も参加したりしますが、一生懸命に生きれば生きるほど没入感が高く、いい汗かけますし、笑いが絶えません。

そして、最初はやはり各々バラバラの判断で動いているんですが、次のようなルールを持ち込みます。

追加ルール

制限時間を1分程度にして、1分以上鬼を座らせなかったら全員の勝ち。
1分未満に鬼が座ったら、鬼の勝ちです。

そうなったら、どういうわけか「勝ちたい」という衝動が大小様々に生まれてくるのです。

そして、だんだんと勝つためには協力が必然であることに気がついていくのです。
とっても有機的に。

鬼、一人座らせないために、お互いが自分勝手に動くと必ず鬼が座れるスポットが発生します。
だからこそ、有機的にお互いのコミュニケーションが活発になっていくのです。
面白いですね。

目標が生まれたら、そこに向かっていくことで協力し合える縮図が見えてきますね。
とても素敵な緊急事態なんです。

ところが「勝つ」という目標がさらなる変化を生むことがあるのです。

「オーガナイゼーションチェア」を攻略する策(※ネタバレ注意)

※これから初めてこのゲームを楽しむ方は読み飛ばした方が楽しめると思います。

さて、今度は勝つために話し合いの時間を私は用意します。

鬼を基本的に私にします。
それは、私対生徒とした場合の方が一致団結感の意味が大きいからですね。
団結しやすい。

そして、話し合って変化が生まれるです。

この勝つための知恵は、これまでの経験上、大きく分けて2つ出てきます。

  1. 司令塔が一人で誰が動くのかを咄嗟に指示する
  2. 各自が隣の椅子に一個ずつズレることによって、永遠のループを描く方法

司令塔1人が指示する場合

機転の効く人、またはリーダーシップがありそうな人が担って、空いている椅子から1番遠い人が先に座りにいくという方法です。

場合によっては、鬼が座る直前に、1番遠くの人が滑り込んで座るという方法を取ったりします。そのため、タイミングさえもリーダーが担ったりしています。

そうすれば、鬼は常に1番遠くの椅子に向かう必要があるので、歩くストローク(距離)が長くなり時間稼ぎができるというもの。
リーダー以外は、司令を待つ状態になります。

永遠のループを描く場合

これは、図解を参照ください。

このように円を描くように、隣から隣へ移動し永遠に1脚の椅子を隣が座り続けるため、鬼が座る余地がないといった現象を生む方法です。

当然、中にいる人は動かないといった状況が生まれます。

シアターゲームを攻略するとどうなるのか

右脳から左脳、理性を使用して攻略法をみなさん生み出すのです。

それらの効力方は、同時に動かない人が出てくるのです。

攻略法①②も、どうしても反射的に動いてしまう人がいて失敗が生まれますので、その人を動きが少ない位置に最初から配置したりするようになるのです。

その結果、鬼に勝利する瞬間が訪れるのです。

さて、この勝利は何をもたらしたのか。
考えていくと、効率化やワンマンの会社の縮図が見えてきたのです。

オーガナイゼーションチェアからの発見

鬼(私)に勝利した生徒たち。
勝利はしたが、どこか寂しそうな人の顔が見え始めるのです。

どうしてでしょうか?

①の場合は指示を受けての行動で、自由意志がありません。そして動かない人、つまり不参加の人も多数でてきます。

②の場合は移動はほぼ同時進行なのですが、同じ動きの繰り返し、そして真ん中の人は不参加状態になります。

つまり、面白くなくなってしまったのです。

最初にコミュニケーションを取りながら失敗したり成功に近づいた時の方が明らかにお互いが楽しかったのです。

①でリーダーをした人ですら、自分は動きたかった、と後で口こぼした人もいるくらいに。
効率化によって勝利はしたものの、士気が下がり、高揚感も消え、楽しさも薄くなり、自由意志を奪われてしまった…。

どう思いますか?

結果的にクリエイティブさを奪ってしまったといっても過言ではありません。

失敗しながらでも、コミュニケーションを取りながら、楽しみながら自由意志をある程度尊重した状態の方が、起きてる感情は豊かであり、より別の要素としてクリエイティブなものが生まれそうな気がしませんか?

このシアターゲームに関わらず、目的が勝利だった場合と、対話のためだった場合とで満足度が違うという結果が生まれたという事実を見逃したくありません。

まとめ

この発見は、何が正しくて、何が間違っているというお話ではありません。

理性が大きく働くところに、感情的な喜びや一体感、参加意識は育ちにくい可能性があります。
右脳が大きく動いていて、反射的にも、対話しながら動いていた時の方がとてもドーパミンやノルアドレナリンが出ていた可能性が非常に高いですね。

また、効率化のため(勝利のため)役割分担を生み出した時、その役割が好きなものであれば良いですが、そうでない場合はとてもツマラナイ仕事になってしまう可能性がありますね。

もちろん、対話して決定した内容に違いないのでそれはそれでOKなのですが…。
その過程が素晴らしいのですが、結果が想像とは違ったという事実から、その次はどうしたらいいか?まで考えてみたいところ。

正誤のジャッジは不要ですが、シアターゲームのどこに目的を持ってくるかがキーとなるといったことが見てきました。

これらは、私も色々な生徒や俳優に試してきた結果、感じられたことなのです。
とても面白い発見でした。

想定していたものとは全然違う結果に導かれた面白さ。
人間の行動というのは本当に面白いですね。

「自分をめいっぱい生きる練習」といった場合、お互いを認め合いながらできる勝利があるといいですね。
それはどんな過程なのでしょうか?

私はまだ見ていませんが、これからが楽しみです。
その発見をする場に出会えることを楽しみにしています。

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開催日: 2026年3月 8日(日)
時間:13時半〜16時半(休憩や団欒タイムあり)
開催地: 氷川区民会館
住所: 〒150-0011 渋谷区東 2-20-18 

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