こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、養成所や俳優学校を卒業してもなかなか実践に生かせない方を対象に、私の記事を役立ててもらえたらと考えています。
私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」
演技トレーニングしていますか?
継続していると、演技トレーニングを積んで、その演技を実践に移したい。
そうやて、うずうずする時がきっときます。
古典演劇をしたい、現代劇の舞台を創作したい、映画を撮りたい、ショートフィルムになど。
きっと色々とクリエイティブな衝動が起こる時がくるでしょう。
今やTikTokやYouTubeで自身の映像作品を簡単にアップでき、承認欲求を満たせに向かうことは簡単です。
そう、簡単なんです。
ただし、クオリティを気にしなければ。
クオリティは、演技のクオリティ、脚本のクオリティ、撮影技術のクオリティ、編集のクオリティ、カメラワークのクオリティなどなど、気にしたらきりがないのが実情。
このブログを見てる人が、まずこだわりたいのはきっと演技ですよね。
じっくり演技に取り組むには、少なくとも自己完結で終われない状態を作り出すこと。
そう役の目的と同様、「舞台成功という目的に向かって全力で生きる」体験に向かうのです。
演出家や監督がいて、そして俳優がいて、スタッフと合わせて舞台芸術を生み出すこと。
今回は、舞台を1本勢いで生み出すための方法を簡単に説明したいと思います。
もちろん、企画・制作なんかしたら、あなたが演技だけに集中する時間はなくなります。
しかし、演技トレーニングは日常に潜んでいることを説明してきました。
演技・役作りは「人間理解への旅」なのです。
「相手に関わりながら目的を達成するために行動する」なのです。
まさにそれなくしては、成り立たないのが制作現場。
人との対話をどんどん体験できることをしていくことに無駄はないと考えてみてください。
半ば勢いであなたが舞台を企画・制作した場合のステップ10!
2回に分けてお送りします。
あなたが企画するのであれば、まずあなた先導での動き出せば良いのです。
その一歩を大切に!
同じように映像作品を生み出している人もいますのでご参考ください。
ステップ① 舞台制作の予算の計算をする

小劇場でもだいたい1週間借りたとして、場所代だけで安くても30〜100万円程度。
規模や劇場主さんとの交渉によって変化。
支払いは頭金(数間円〜半分まで様々)を払って、公演終了後に残額を支払うのが普通。
稽古場代、俳優のギャラ、スタッフ(音響・照明・舞台監督)のギャラ、制作を外注する場合は制作費など。
その他色々と必要ですね。
とにかく最初は値切ったりの交渉です笑
自腹で全部出すのではなく、チケット収入を見越して、計算するしかないのです。
日本の現状としては、現在そういう状態です。
ほんとザックリですが、こんな感じです。
ステップ② 舞台制作の予算の集めることを考える

今はクラウドファンディングやなどで予算を募る方法もあります。
補助金は書き方の攻略法が必要だったり実績が必要だったりですので、日本は厳しい世界。
スポンサーを探す。
あなたのアルバイト先があれば、チラシに広告を載せるなどして、気持ちだけでもいただくことも可能。
あなた自身がお金持ちだったり、どこそこの二世なら、きっと話は早い。
しかし、そのような状況でないのでしたら大変。
自分の貯金などを持ち出しはできるだけ避けたいですね。
ちなみには、私は最初に公演を打ったのは事務所の小さなスタジオでした。
幸いにして事務所スタッフや社長に相談したところ、「俳優の仕事もたくさんあるわけではないのでどんどんやんない」くらいのレベルで自主性を重んじてくれたため、スタジオに客席を作ったりと工夫して舞台公演をしたのがきっかけです。
場所代は無料で、小劇場に進出するための予算を公演で回収し、小劇場へ繰り出した経緯があります。
それでお伝えしたいのが次のステップ③!
ステップ③ 舞台やものづくりは、人に頼る・甘える力

芸術作品を企画・制作することは、あなた独りでは成り立たない
あなたがもっている人間関係をフル活用すること。
それはこれから未来にかけてとても大切な繋がりにもなります。
そして、人間関係を構築していく練習にもなるのです。
私の場合は、
プロの音楽家から、作曲をしてもらったり。
時には、チラシには有名漫画家さんにお願いして描いてもらったり。
写真撮影は、プロの知り合いのカメラマンにお願いしたり。
動画撮影は、プロの映像監督にお願いしたり。
動画に出演する俳優さん、先輩のプロの俳優にお願いしたり。
※思い出しただけでも、かなりの方が関わってくださいました。
それもプロの場合は、「お金をもらったら仕事になるので、ボランティアでやるなら手伝える」といったお気持ちで、その優しさに甘えて、応援してもらいました。
作品を見てその感動を応援エネルギーに換えて、今度はその方のスキルで応援してくれたり、と。
非常にたくさんの手助けをいただき、公演を続けることができたのです。
そして、チケット収入で多くが成り立つ舞台公演において、そのような人との繋がりが結局はお客様を運んでくる繋がりになるのです。
いい作品だったら人が集まる、ことはありません。
素晴らしい俳優がいたら人が集まる、ことはありません(たくさんお客様を呼べる俳優はいますが)。
テレビは「宣伝」、タレントも「宣伝」、有名人も有名にしてくれた「宣伝」媒体があって、初めて視聴率や集客につながるのです。
そしてもう理解できていると思いますが、
「宣伝」による「認知された人」=クオリティが高い
というわけでもないということですね。
ということは、
「無名」で「認知されていない人」=クオリティが低い
というわけでもない。(逆もしかりですので、努力が必要なのです)
そこを認識して、神頼みではなく、人力で行動していきましょう。
ステップ④ 劇場(舞台を公演する場所)をおさえる

劇場をおさえる。
おさえるとはどういうことかというと、劇場を予約するということ。
ちょっと著名人がいきなり、伝統ある紀伊國屋ホールなどコネで予約したりする人もいたり、事務所パワーで赤坂レッドシアターで公演が打てたりしますが、そんなコネがないとう状況でお話しますね。
小劇場(キャパ30〜150人)、スタジオを使用した劇場(10〜50人)、カフェを利用した演劇(10〜30人)など、自分で調べたりして公演できる場所を探しましょう。
私もスタジオで公演したり、カフェで公演したり、小劇場で公演したりと、色々な場所で舞台を企画・制作してきました。
カフェでイベントや公演使用OKで貸し出している場所もあります。
演劇はたたみ一畳ステージがあれば可能と、妙な伝説が流布されていますが、そう何なら外でも許可取れば可能ではあります。
赤テント、黒テントなどがあるわけですから。
空間の使い方から客席の置き方まで、演出家としては限られた舞台装置の中で挑戦する楽しさもありますね。
つまり、場所がどこなのか!?で演出が変化します。
これに左右されるのが、脚本です。
場所に見合った脚本が必要なのです。
つまり、最初に公演場所を決めることは重要だということですね。
大ホールや大劇場だとだいたい箱として同じような空間ですが、小劇場は縦長だったり横長だったり天井が低かったり、天井が集ったり、舞台がやたら狭かったり、舞台上に建物上の柱が存在していたり、です。
それを有効活用するのが、演出家であり、脚本だったり。
半年以上先を予約し、場所の前払いや分割払い、あるいは公演終了後の支払いなど交渉したりしてみましょう。
演技で対話を身につけたのであれば、その能力を発揮してみましょう。
場所が決まれば、やるしかないのですから笑
ステップ⑤ 舞台の成功の鍵、脚本家や演出家を探す

あなたが自分がやりたい脚本や、演出の勉強をしているのであれば、自分でどんどんトライしましょう。
私の場合は、20代でエネルギー全開過ぎて、作品を生み出してくて生み出したくて衝動がうごめいていましたので、そうするのが当然のごとく走り出していました。
今考えれば、大した作品でないかもしれません。
しかし、その脚本と演出と出演を兼ねて生み出した作品によって、監督をうならせたり、まわりを動かしたり、さまざまな変化が訪れるきっかけになりました。
脚本が書けないのであれば、書ける人を探しましょう。
このブログでも何度も言っていますが、演出家や監督はリクエストしていく仕事でもありますが、空間利用のビジョンが必要です。さらに俳優を導く力、照明や音響と合わせた効果の狙い、舞台セットのビジョン、さまざまな能力をスタッフと情報交換できる力も必要です。
友人から探したり、募集などかけて探しましょう。
プロの演出家を雇うことはそれなりに費用がかかります。
まとめ

ひとまずステップ⑤までで前半とします。
後半もまた記載していきますね。
正直言いますと、好みもありますが、私が面白いと思った舞台は10回行って1回あるかないか。
著名人が出ていても、無名でも、友人が出演していても、舞台作品から出てくるエネルギーはそのカンパニーや劇団(主催)によってさまざまであり、比べることが難しい。
つまり、有名・無名、関係なくなる世界といえます。
ファンや色眼鏡がついていれば、違いますが・・・演技を追求している色眼鏡で見ると、有名・無名が関係ないのがわかってくる世界です。
演技のクオリティが低い舞台は無数。
なんせ、演技そのものの理解がない、知らない、演技トレーニングをしていない、劇団独自の演技術、演出上で俳優が駒になってしまっている、やりたくてもできてない俳優、などリアリズムの演技が存在しないところも多数。
ただ、私はどれも肯定したいのは、それを生み出し、舞台に持ってきて、興行したこと。
そのアクション自体がそもそも多大なエネルギーなのだということ。
お金を払ってイラっとする舞台だってあると同時に、最高だった!と思う舞台もある。
それらはお客様の視点次第。
最悪あなたが決められることではないのです。
ダメだと思って作っていないなら、ひとまずOK。
まずはあなたが美味しいと思う料理を出すこと、です。
それを最終的に担うのは演出家ですので、しっかりと対話できる演出家を探しましょう!
TikTokやYouTubeで独りや数人でやるプロジェクトよりも
より多くとの対話が必要な世界。
それが結果的にあなたという人間を知り、見つめ、俳優としての人間理解に結びつくことなのですから、無駄はない。
そしてもうひとつ、お客様ありきの世界。
あなたはその物語を全力で役として生きるのです。
作品のクオリティをあげていくためにも、演出家と対話していきましょう!
続きはこちらで。































キャパ50人の劇場で、7回公演を打つとして、平均35人入ったとして計算。
チケット3,000円×(7回×35人)=735,000円