演技を日常生活でトレーニングする?俳優のあなたが日常で演技レッスンするステップ5!

演技を日常生活でトレーニングする?俳優のあなたが日常で演技レッスンするステップ5!

こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、養成所や俳優学校を卒業してもなかなか実践に生かせない方を対象に、私の記事を役立ててもらえたらと考えています。

私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」

さて、今回は演技を日常生活の中でトレーニングしていく方法をお伝えします。
多くの俳優はアルバイトをしたり、契約社員をしたり、あるいは別の仕事と掛け持ちしながら生きています。
生きる(生活する)にあたって、それはとても大切なこと。

演技だけで、俳優の仕事だけで生きていくのは至難の業だからです。

その中でも、あなたが生活するだけに一生懸命になって時間に追われていては、それこそ時間がもったいないこと。
俳優としての自覚こそが、あなたの行動を変えてくれます。

そう、私は何度もお伝えしていますが、演技トレーニングは日常に潜んでいます。
日常を、そのまま演技トレーニングに変えていくことで、あなたの仕事は全て演技に通じていくのです。

日常生活からあなた演技トーレにングできるポイントを5つご紹介します。

STEP① 演技を日常生活からトレーニングするために、体の変化、緊張を知る

リー・ストラスバーグ

演技は1にも2にもリラクゼーションが基本である。

メソードアクティングのリー・ストラスバーグが言った言葉です。

リラックスとは何か?
それは余分な力です。

では、その余分な力を認識して解いていく作業があなたの日常のトレーニングとなるのです。

日常生活において、アルバイト先や職場の中で、緊張することは多々あるのではないでしょうか。
無意識的な緊張はもはや感じなくなっていて、本来体が感じていることをスルーしてしまっている方もいます。

そんな無意識も意識化しながら認識していきましょう。
満員電車、人と触れるストレスは小さな緊張の連続。
途中で寄ったコンビニのレジの人があなたのタイプだった、それだけでカッコつけたい衝動から緊張。
すれ違う人と目が合った相手は、強面だった、それだけ体は硬くなる。
上司から怒られた、トイレに行きたい時に行けない、見張られている感覚がある、急に社長が来た、などなど。
数え上げたらきりがないほどに余分な力がたくさん発生しているのです。

その度に、その状態に気づき、深呼吸とともに解きほぐす
そして、その状態で楽にしてみることで自然な動作を取り戻していけます。

それはいわば、楽器としてのあなたの心体の調律だと思ってください。

STEP② 演技を日常生活からトレーニングするために、相手に向けて声を出す

演技は、相手に特別な注意を払って、相手に関わって、行動することになります。
その相手を見る、注意を向けること、これらを日常から疎かにしていると、演技上でも同様の態度となってしまうのです。

私はアクティングコーチ、演出家としても色々と見てきましたが、相手を見ることができない、自然に触れ合うことができない、そんな人をたくさん見てきました。

日常から人と関わることをどこかで恐れながらいるのです。

当然、相手に話しかけたとしても、ベクトルが相手ではなく自意識となる自分に向いていたりするのです。
つまり自意識に囚われているということ。

そう、俳優は舞台上、カメラの前と、人と関わって生きるのです。
だからこそ、相手にベクトルを向けて対話していくこと、関わることが演技の練習になるのです。

相手を見ること、そして相手にベクトルを向けて話をすること、ただシンプルにそれだけしっかりトライしましょう。
距離感が掴めていなかったり、目の前の相手に対して、違う方向に向かって声が散っていたり、あなたの癖も発見し、ベクトルを調整しましょう。

STEP③ 演技を日常生活からトレーニングするために、感じたことを吐き出す

メソッドアクティング
「感じたことを感じたままに自然な動線を通って自然な音色で放出される演技」
なのです。

そもそも感じたことが自然と声に乗っていかない人は多いのです。
世間体を気にするあまり、隠された本音。
本音、とは文字通り、本当の音、なのです。
本当の音色、なのです。

嫌なものは嫌。
好きなものは好き。
嬉しいものは嬉しい。
辛いものは辛い。
悲しいものは悲しい。

我々は、そんな自然なことが出ないように、一生懸命クールに生きているのです。
多かれ少なかれ恥をかかないよう、ヴェールをして生きてるのが我々の現状ではないでしょうか。
それをそのままカメラの前、舞台の上で持ち込んだとしても、あなたが思ったことは、あなた以外には伝わらないほど、何も出てこないのです。

それは余分な力(緊張)のせいもありますが、感情を解放することに不慣れな日常にあるのです。
感情を解放していくことは、呼吸を自然にしていくこと。

呼吸を溜め込まないで、息を殺さないで、どうか感情に任せて「はああああ!」と声に出してほしいところ。
声に出せない環境下であれば(一般社会は普通そうですよね)、深呼吸で何か感じた都度に吐き出してみましょう。

それは詰まる息の蓋を外してるのと同じことなのです。
感情解放していける心体を作る過程となります。

STEP④ 演技を日常生活からトレーニングするために、ストレッチをする

さて、繋がってきていますか?

  1. 余分な力を認識して解く
  2. 相手に向けて声を出す
  3. 感じたことを吐き出す

続いては、それに耐え得る柔らかい体を作ることなんです。
心が硬い人って分かりますか?
頑固な人、人の影響を受けずにいる人であり、本質的に人と関わっていない人。

演技は感じて応じること、感応することで対話が成立します。
それは演技でなくとも、人間としてそうなんです。
お互いに影響し合えるからこそ変化があり、心に響くのです。

自分は全く変わる気のない人は、誰と話していても影響し合えません。
それは、体にも現れるのです。

これ、本当です。
日常肩凝りや腰痛が多い方、それは日常の姿勢もあると思いますが、人との関わりの中での余分な力の発生、また影響されたくないという力で懸命に戦っていたりするのではないでしょうか。

我々は社会生活の中で、体本来の柔らかさを失いつつあると言えます。
そんな固まった体を解すこと、緩めることで、心体も健康になっていけます。

物理的にストレッチという方法でほぐしていけますので、ぜひ継続して続けてください。

私の中の統計では、体が硬い人は、心も硬い人が多い、と言えます。

STEP⑤ 演技を日常生活からトレーニングするために、目的を持って行動していみる

目的を持って行動することは、役をとらえる上で非常に重要なこと。
あなたがアルバイトに向かう途中。
あるいは、あなたがアルバイトをしている途中。

時々、見つめるのです。

その瞬間の目的を。

あなたはそこで何を達成しょうとしているのか?
あなたがそれを達成しようとしている動機は何か?
あなたがそれを達成しようとする際の障害は何か?
そのためにどう行動すればいいのか?

と考えてみるのです。
目的、動機、障害、行動の4セットですね。
これを考える習慣にしていくと、台本をもらった時に俳優としてのあなたが考えなければならないことが自然にできるようになっていきます。

例えばあなたの仕事が、電話の相談窓口なら?
目的:お客様を安心させる
動機:クレームが面倒だから、お客様が心配してるから
障害:お客様が焦っている、私がトレイに行きたい、面倒くさい、お金がなくて心配、など
行動:丁寧に対応する

といった具合です。

演技を日常生活からトレーニングするためにやること、まとめ

いかがでしたでしょうか。
日常から俳優として発見すること、そして演技トレーニングとして取り組むことができるのではないでしょうか。

俳優トレーニングは日常とは切っても切り離せない内容なのです。
なぜなら、どこまでいっても扱うのは人間の本質だからです。

そこから目を背けては役を生きることはできません。
もしかしたら、あなたの経験のあらゆることが生かされる特殊な仕事なのです。

感受性を閉じて、傷つかないように生活するよりも、
感受性を開いて、時には傷ついてもいいや、という気持ちで相手と関わっていきていく。

それだけで大きな収穫があると思います。
演技は人間理解への旅
そのためには、まず自分を知ること

何度もお伝えしていますが、本当にそうなのです。
自分を知れば、相手を知ることにも繋がってきます。

まとめますと以下のとおり。

  1. 余分な力を認識して解く
  2. 相手に向けて声を出す
  3. 感じたことを吐き出す
  4. 体を柔らかくする
  5. 生活の中で、目的・動機・障害・行動を発見する

これが分かれば、他の人のことも見えてきます。

結論、あたながたとえ演技に関わる仕事をする時間が少ないとしても、俳優の演技トレーニングは日常に潜んでいます。

日常は疲れることが多く大変だと思います。
しかし、それはあなたのという俳優のすべてに通じているのです。

ぜひ、挑戦していきましょう。

【11月のWSエントリー受付中】