俳優は事務所が大事?事務所のステータスの変化と個人の信頼が強い理由

俳優は事務所が大事?事務所のステータスの変化と個人の信頼が強くなった理由

こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
いつも「Acting Life net」のブログをご覧いただきありがとうございます。

演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、養成所や俳優学校を卒業してもなかなか実践に生かせない方を対象に、私の記事を役立ててもらえたらと考えています。

私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」

さて、芸能事務所について今回は考えてみたいと思います。
令和7年、これからもどんどん変化していくでしょう。

私はこれまで、いろいろな方を見てきました。
元ジュノン・ボーイ、
元仮面ライダー、
元ヒーロー、
現役モデル、
大抜擢の新人俳優、
人気劇団の若手、
人気選手の御用達の元スポーツキャスター
などなど。

そんな方々が、俳優という道を選び、演技の仕事をしようと奮闘しています。

また奮闘してきた様子も見てきました。

事務所を移籍したり、独立したり、そして辞めたり。

ヒーローだった人も、その後俳優として生きていくのは大変な時代なのです。
なぜなら、戦隊モノでの演技と通常の映画やドラマでの演技は土台が違っている場合が多いからです。
もちろん、その人がどんな演技を勉強してトレーニングしてきたかによりますが・・・。

その中で事務所選びというのは大きな要素でした。
今も、自分が所属する先を求めて奮闘していたり、既に所属しながらも活動されていたり、所属しながらも不満を持ちながら過ごしていたりと、さまざまな方がいます。

あなたは、どこにいますか?

コロナ以降(ポストコロナ)、実は所属事務所があるない、いろいろと変化してきた実態があります。

所属しているから安心、といった状態ではありません。
いろいろな道があることを、俳優のあなたが知っていけば、あなたが思う「成功」の道標はさまざまなコースや可能性が見えてくると思っています。

どこそこの事務所にいるから安心だ。
ということはありません。

さて、ということはこう思いますよね?

所蔵するべき事務所は必要なのか?

という問いに関して言えば、Yes であり No であるのです。
それはどういった意味なのか、私の事務所変異と仕事の変化と合わせてみてみましょう。

事務所とは、あなたの代わりに責任を取る後ろ盾

芸能事務所とは、あなたに仕事をくれる場所というわけではありません。
芸能事務所とは、スケジュール管理してくれるというわけではありません。
芸能事務所とは、言うなれば、あなたの保証人です。

私にかぎって言えば、大阪の大学を卒業後すぐに上京して最初に所属した事務所は、(株)トーアエンターテインメントというところでした。
この事務所があったからこそ、テレ朝のドラマ監督が、私を起用することができたのです。

私という俳優が、テレ朝を通じて、東映の制作部と合わせて、「信用たる者」という安心と信頼を通して契約された仕事。

私が遅刻した場合、あるいは病気で出演できない場合、誰が責任取るのか?
本人が消えたとしても、連絡が取れないとしても、連絡を取って調整したり確認したり賠償責任を負ってもらったり、ギャランティーを受け取った?受け取らないといった問題にならないようにしているのです。

アルバイトを嫌だからといって、給料もいらないから辞めていいやといって、ばっくれる人(来なくなる人)は世の中にはいます。
その都度、アルバイト先は泣き寝入りせざるをえません。
個人と契約をしているので、いなくなってしまったらそれ以上追いかけることができないからです。

それだと芸能界は困るということ。

想像してみてください。
部屋や家を借りたり購入したりする時には、保証人が必要です。
それはあなたに何かあったら責任を取ってくれる安心材料といえる人を抑えておくための処置なのです。
夜逃げされては困るからですね。
あなたが夜逃げをしたとしても、迷惑がかかるのは保証人ということになるんです。

事務所は、いわば保証人という「信頼」の役割が大きいと言っても過言ではありません。

事務所の信頼度が仕事の信頼度に繋がる時代だった

さて、私は、(株)トーアエンターテインメントという事務所から移籍します。
それが、有限会社 GALLE FACE という事務所でした。

ここは、俳優の風間トオル氏の個人事務所でした。(氏は現在はホリ・エージェンシー所属)
個人事務所ですのでメインの風間トオルさんだけがいた事務所。

「はみだし刑事 情熱系」のお仕事で私はご縁をいただき、風間トオル氏の個人事務所の有限会社 GALLE FACEに所属することになりました。
ここに風間トオル氏以外に所属した最初の俳優(演出家・脚本家)が私。
その後、いろんな方が所属し、所帯は一時膨らんでいきました。

ここでの「信頼」は仕事へ還元されました。
バーターといって、風間トオル氏が出演する際に、合わせ山縣もお願いします、といったマネージャーの行動や風間トオル氏の積み上げた信頼によって、私は仕事をいただくことができたわけです。

さて、少し見えてきましたでしょうか?
テレビや映画で活躍する前提として、実力うんぬんではなく、「信頼」の積み上がった事務所かどうかでほぼ決まるといっても過言ではないのです。
少し単路的に聞こえるかもしれませんが、その事務所と制作会社やキャスティングプロデューサーが知り合って「信頼」を積み上げてきているかどうか、で仕事は決まるのです。
或いは、そこからの道筋が仕事を獲得しやすいということなのです。

つまり、個人事務所よりさらに、大手有名事務所が強い、独占時代が続いていたわけなのです。
某アイドル事務所、某お笑い事務所、某モデル事務所、某俳優事務所などなどがメインとその周りを占めていたので、その事務所に入ることがまずは大事とされてきた時代だったのです。

そう考えると事務所は最重要ですよね。

大手事務所がパワーを持ちすぎた時代のもつれ

大手事務所の力は偉大でした。
その傘下や繋がりのない事務所は「エキストラ」が関の山。

しかし、本当にマッチした俳優を採用するようなオーディションでキャスティングされることで伸びた人や、舞台で活躍されている俳優が事務所に所属することでテレビ界や映画界に進出することもあります。

とはいえ、事務所の弱肉強食社会はドラマや映画を見れば一目瞭然な関係が見えてきます。

ようやく時代が変化したのか近年。
某大手アイドル事務所の社長の不祥事が明るみに出てその勢力が弱まりました。
その力があった頃は、事務所が「起用するな」といった俳優や別事務所のアイドルグループを広告代理店は忖度する時代が長かったと思われます。

あの人気アイドルグループでさえ、解散後事務所を離れたものは干されたのですから。
広告代理店でいえば、人気俳優で現在国会議員の山本太郎さんでさえ、原発反対を訴えたらテレビ界を干されてしまうほど狭い世界でした。

また、大手お笑い事務所は、所属芸人の不祥事に対してあっさりと首を切ったりする時代になりました。
しかも、芸人たちは紙面上で契約書をかわしていない人がたくさんいたという会社経営としても不祥事がたくさん出てきた実態もあります。

それでも芸能界の芸人をしきってきた「信頼」が相当強かったから成り立ったのでしょう。

それも終焉を迎えつつあり、一度干された芸人や俳優たちは違う活動場所を見つけ活動を再開しているのです。

事務所の信用から、個人の信用も大きくなった芸能界

そんな中、大手事務所を離れ、独立しながらも仕事を得ることができるようになってきました。
大手事務所から離れることは以前は業界で干されることを意味していたと思います。

しかし、現在はアイドル事務所を辞めて独立していくアイドル、大手モデル事務所を辞めて、個人事務所を立ち上げ自分の仕事をコントロールしながらやっていく俳優がどんどん出てきたのです。

個人の「信頼」を自分の立ち上げた事務所に持っていくことや、「信頼」を再度積み上げ直していった方などが存在し始めたのです。

それは著名人だからできたのか?
それもあるし、どうでない例もあります。

ジョニー・デップですらDV疑惑の裁判中はいったん完全に干される世界。
裁判に勝利して再び「信頼」を取り戻したら一気に復活しているからすごいですよね。
「信頼」すらもレッテルや報道によって操られてしまうのです。

特にテレビや映画の世界は。

不祥事であれば、「信頼」を失い仕事を失ってしまうのは変わりませんが、一世代で築いてきた芸能プロダクションの大物たちが年齢を重ね、力を失いつつあるという現状もあります。
それと同時に、配信ドラマや配信映画の力で、外資が入ることでキャスティングへの影響力も変化してきたといった内情があるに違いありません。

通常テレビ界で干されてしまった俳優たちでも、配信ドラマや映画で仕事を得て活躍する場所になっています。

またインディーズ映画は、影響を受けずにキャスティングを頑張っていたりもします。
帝国劇場や劇団四季などの大きな商業ミュージカルは狭き世界ですが、他の商業舞台においてはメイン以外は、いろいろと人間関係によってキャスティングが可能な世界。
舞台俳優として、年間10本程度出演しながら生きている俳優もいます。
また事務所に所属することで、CMにも出演し舞台のギャラとCMと合わせて生活している人も。

わたしの知るところではフリーランスで俳優をして生計を立てている人もいるのです。

個人の信用が仕事の信用として繋がっているのです。
その場合、「あの人だから」といった対話を築いてきた力があるからです。

仕事が最高だから、仕事が素晴らしいから、では仕事は繋がりません。

その人の人柄や、遅刻などがないか、熱意は感じられるか、そんな「信用」の積み重ねが人と繋がり仕事と繋がるのです。

事務所の存在や価値は今後どうなってゆくのか

今後、事務所の存在はどうなっていくのか?
時代は変化したといっても過言ではありません。

きっかけが事務所経由の仕事だったとしても、その後独立して個人契約をしての仕事も十分あり得る時代になってきたのです。
つまり、フリーランスの俳優がそこそこの収入を得ながら活動できる時代でもあるということ。

また、大手事務所の力の変化、世論の変化によって、これまで力のなかった事務所であったとしても、制作会社や関係者と仕事の信頼を重ねながら、あなたが一緒に「信頼」を築いていくことで大きな仕事などに繋がる可能性は大いにあるのです。

テレビ、配信映画、配信ドラマ、映画、単館映画、SNSでの短編映画やドラマ、企業V、舞台と配信、などなど。
個人が個人のまま活動できる世界は広がりました。

もちろん事務所という保証人があるのもメリットのひとつですが、メリットのひとつでしかない部分もあるのです。

人気事務所に紹介で入っても、結局、実力が伴わずいろいろと出演するも消えていった俳優も目の当たりにしてきました。

チャンスを得ても、「信頼」の次には「実力」が必要であることは言っておかなければなりません。

俳優は事務所が大事?!事務所のステータスより個人の信頼が強くなった理由-まとめ-

あの事務所じゃなきゃ!
王道の流れでどこか有名事務所に入らなければ活躍できない!

そんな時代は残骸を残しつつも、今は変化しています。

ひとつに時代のニーズが変わったから、といったことが見えてきたと思います。

まとめ

・大手事務所の信頼が変化した
・個人でも活躍できる時代になった
・若者のテレビ離れにより、SNSでの活躍の場が広がった
・信用の積み重ねが、個人でも可能になってきた
・大手以外の事務所でも、あなたと一緒に成長していけるチャンスの場となってきた

何がなんでも事務所に!と大手に向かうことばかり考えてしまいがち。
いや、あなたの世代は変わってきているんですよ、と私は言いたい。

そして俳優としての人間としても「対話力」こそがやはり武器なのです。
交渉能力、擦り合わせ能力、調整力などそれらはあなた個人の力として絶大な力。

それらは演技トレーニングで磨かれていきますよね。
俳優は、そういった意味でもどこでも活躍できる要素を持っているのです。
ぜひ、生かしてください。

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