こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、久しぶりに俳優業を再開する方などに役立ててもらえたらと考えています。
私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」
さて、今回は俳優が日常からどんなトレーニングができるか、といったことです。
痛恨の一言をお伝えしますと・・・
俳優が1番、何もしないと言われています。
感性があればいい、自然が1番だ、センスが大事と思っているのでしょうか?
アカデミー賞を受賞する世界的に認められたアクターが、その3つで成り立っていると本当に思っていますか?
何もやらないを選択するための言い訳に聞こえてきます。
世界中の多くの俳優が、基本的に演技のメソッドを何かしら学んでいたり、役を得ればアクティングコーチに相談したり、あるいは俳優という自分の状態を最善にするために、演技トレーニングをしたり、自分の心と体を調整していたりするのです。
では、演技をする仕事がない時、手元に脚本がない日々の中で、一人でいったい何をすれば良いのでしょうか?
演技トレーニングなど、実は学べばやることはいっぱいあります。
その中でも習慣にしていきたいことを一つご紹介します。
結論から言うと、自分を知るということです。
「自分のことなんて、知ってるよ」と思うかもしれませんが、知っているつもりなんです。
理性でコントロールしていない部分は未知数だと知ってください。
感情解放すると、自分でも知らない感情がどんどん出てくるのですから、知らない自分はたくさんあるんです。
そんな無意識な自分を、知るきっかけになっていけばと思います。
他の記事でも日常からできるレッスンは紹介していますのでご参考ください。
俳優が普段やるべきことってどんなこと?

野球なら素振りやキャッチボール、走り込みから基本の練習をしてきます。
テニスなら素振り、サッカーならドリブルやパス、陸上なら走る、といったようにスポーツは既に多くが体系化されていて、その練習方法も割と認識されています。
ダンスなら、インストラクターの振り付けを見て、その場でその振り付けをマスターしていく流れがレッスンだったりします。
そして日常のケアとして柔軟や必要な筋力をつけるために筋トレをしたりします。
そう、やるべきことがとても明確なのです。
では演技は?
途端に不明瞭に感じてしまうのではないでしょうか?
意外と知らないのです。
発声や滑舌くらいでしょうか。
多くの人が発声や滑舌を思い浮かべるかもしれません。
しかし、発声や滑舌は確かに重要ですが、その発声に心の繊細なヴァイブレーションが乗ることをしなければ、形だけの練習になってしまうのです。
その喉の力と体の力が邪魔をして、自然な心の変化が乗りにくい体育会系の発声レッスンをしている方もいますが、できれば今すぐやめて欲しいくらいです。
発声については別途違う記事で言及していますので、そちらをご参考ください。
さて、何が言いたいかとうと
日々、あなたが俳優として生きていくのであれば、自分を知る時間を作っていってください!ということです。
あなたが俳優になりたいのはなぜ?

私たち人間は、オギャーと生まれてから、感じたことを即表現するようプログラムされています。
感じたことをすぐ表現したい、伝えたい衝動を持っているのです。
ミルクが飲みたい、オムツが気持ち悪い、何か衝動がある、などを解らせようともしています。
親がその赤ちゃんの意図に反した場合、さらにオギャーと「違う違う!」と伝えてくるのです。
シンプルで且つ素直。
そんな私たちは成長するにつれて、これはダメ、あれはダメ、静かにしてなさい、恥をかかさないで、などなど様々な親の躾や環境の抑圧から黙ることを覚えていきます。
黙る方が安全だと考えていきます。
そして、感じたことを言わない方が良いのだ、と知っていくのです。
早くから抑圧されてしまうと、大人びた子どもになっていきます。
生きていくツールを身につけたのですね。
抑圧は玉ねぎの皮のように何枚も何枚も核となる本心を覆っていくのです。
その何十にも重なった皮をバリアと呼んでみましょう。
そのバリアが張った状態でいくら演技しても何も出て来ないということ。
よくいう「感じたつもりなんですが」といった状態に陥るのです。
俳優だから知っておきたい、自己防衛をの自分

慢性的に自分の本音を隠すことを覚えていくと、
今度は感じたことすら自分を傷つけないようになかったかのように振る舞っていく可能性もあります。
傷つく言葉を言われても、「何とも思わない」と言ったりするようになるのです。
自己防衛は生きていく上で、とても大切なことには違いありません。
しかしながら、度を過ぎた自己防衛は自分を麻痺させていく可能性すらあるのです。
そうした方が、実は俳優をやりたいと思って目指してくるケースが意外とあります。
自覚もあまりないまま。
どうしてでしょうか。
自分の心と体を使って、行動している俳優が眩しく見えるからに他なりません。
俳優がするべきメモの1-2-3

上記の内容に関しても、自分を知っていくと、だんだんといかに自分を抑制していのか、あるいはいかに抑圧されていたのかが見えてくるのです。
自分がどうして、今のような性格になっていったのか?
そんなことも日常の「行動」から紐解いていくことで分かってくるのです。
だからこそ、やって欲しいことは以下3つ
- その時、何を感じたか、どう感じたかをメモする
- その時、そう感じた理由をわかる範囲でメモする
- その時、あなたは何をしようとしていのかを考えメモする
たとえば、カフェに行って、やたら声が大きい人の話し声が聞こえてきて、イラッとしたとします。
そんな時、以下のようにメモしてみると発見があるかもしれません。
- イラッとした、何だか腹が立った
- 気になってしまって本が読めないからか?
- 勉強しようとしていた
こんな具合に。
さて、これを③、②、①の順番で見返してみると
目的、障害から起きた自分の感情が見えてきます。
脚本分析、役の分析に欠かせない要素でしたね。
それを日々、自分を観察していくことで、役の分析も見つけやすくなるでしょう。
また、どんどん見過ごしていた自分を発見することもあるかもしれません。
人に見せたくない自分を。
それこそが、あなたの原石であり、とても重要な要素なのです。
ぜひ、見つけていきましょう。
まとめ

カフェで大きな声で話す人がいたとして、嫌だなぁと感じた人は、きっと誰でもそう思うだろうと考えるかもしれません。
しかしながら、その声が気にならない人もいるのです。
家庭が日々、大声の連続だったから慣れている、といった場合や、音楽や他のことに集中していて耳に入って来ないなんてこともあるでしょう。
場合によっては、その大きな声で話す声が心地よく感じる人もいるかもしれませんし、好みの人だと感じて興味津々に聞き耳を立ててしまっているかもしれません。
言ってしまえば、人それぞれなんです。
まずは自分を知っていくこと。
どうして、自分がそう感じたのかが見えてくれば、逆に他の人が違うように感じている理由が見えていくるです。
この①②③を見つけていければ・・・。
とはいえ、難しく考えずに、まずは日記にしていくように書いても構わないと思います。
あるいは、感じたことや思ったことを箇条書きにするのも有効です。
もうこれで、日常から何をして良いのか分からないとは言えなくなってきたのであれば幸いです。
感性やセンスは磨かれていくものです。
ぜひ磨いていきましょう。
































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