あなたは俳優に向いている人?向いていない人?誰にジャッジされたの?

あなたは俳優に向いている人?向いていない人?誰にジャッジされたの?

こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、養成所や俳優学校を卒業してもなかなか実践に生かせない方を対象に、私の記事を役立ててもらえたらと考えています。

私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」

さて、今回は少しシビアな内容になってきそうなタイトルにしてみました。

あなたは俳優に向いている人?向いていない人?

この問いは自問自答している方も非常に多いのではないでしょうか。
そして、そのジャッジを誰に委ねているのでしょうか。
そういったことに若干の疑問があり、今回記事にしてみました。

あなたは俳優に向いていると思いますか?
そして、誰に言われましたか?

結論から言いますと、向いている向いていないは自分の判断のみならず
アクティングコーチからも是非きいてみてください。

あなたは俳優に向いていない

あなたは俳優に向いていない

そう言われたことがありますか?

もし言われたのが親や身内でしたら、どうか、どうか気にしないで欲しい。

「子どものことは親はよく分かっている」と親は思っていらっしゃる可能性がありますが、その視点は様々な想いを内包しています。
ですので、私も否定はできません。

しかし、あなたがまだ演技方法を知らないだけの場合があるのです。
知って、身につけてみてうまくいかないのでしたら、才能ではなく向いてないということもあるかも知れません。

演技方法を知らない状態の本人を見て、才能の有無を決めて欲しい職業ではありません。
耳を傾けるべき相手は、演技講師やアクティングコーチなど演技の専門家じゃないでしょうか。

私は子どもが親の思い込みによって演技レッスンを辞めされられた人を目の当たりにしています。
しかしながら、その子の才能は不明としても、演技レッスンに対して素直に挑戦していました。
つまり、可能性は未知数。
ただし、自分で磨き、他者に磨かれれば光る可能性は大いに高いのです。

そう、まず言えるのは、努力する才能が必要であるということ。
そして、その努力にはどんな小さな才能をも伸ばすエネルギーなのです。

演技トレーニングは積み重ね。
単発の芝居の結果や無表情、シャイな姿、などで判断するものではありません。

強いてい言えば、人間としての感受性を開き素直になっていくこと。
大人さえできないこと。
感受性を開く、オープンになっていく、演技トレーニング、その積み重ねをしていく努力が必要です。
モチベーションがあるのであれば、素晴らしい演技につながる可能性は大いにあります。

ただし、親が気にしているのは、お金をもらって食べて行けるかどうかを見極めたいのだと思いますが、食べていけるかどうかはまた別のお話に過ぎません。

ついで言いますと、俳優の仕事は色々とあります。
こちらの記事「どうやったら俳優になれるのか?意外と見えていない俳優の仕事」もチェックしてみてください。

それらは俳優の選択をしなくとも将来的にも大いに役立つツールなのですから。

才能がある俳優はほとんどいない

個人的な意見ながら宣言しますが、才能がある俳優はほとんどいません。
もちろん、才能がある俳優も一握り確実にいます。

売れている俳優に才能があるかどうか問われれば、必ずしもそうではないという程度の話なのです。
そこを気にして何かをするより、そこは置いといて挑戦していくことです。
また、食べていけるかどうかも才能とはそんなに関係がありません。

日本においてはアメリカンドリーム的要素はそんなにありません。
人脈や人とのコネクションがものを言う芸能界で、役をもらう、売れる、金脈にされる、ようになるには、はっきり言ってその人脈やコネクションに入る運。

その運と呼ばれる中に入るための努力をする人がたくさんいます。
(どういうわけか演技力を磨く努力する人よりも断然多いのです)

あなたの家族が芸能一家で誰かの二世であれば恵まれた環境ですが、それは才能ではありません。

昔私の先輩がこう言いました。
「生まれた環境や場所も才能だよ」

生まれた場所が都内で実家暮らしの人の方がチャンスを得やすいし行動しやすいのは事実。
しかしそれって才能でしょうか?

どうか信じないで。
生まれた環境や場所は必然かもしれませんが、偶然かもしれません、運かもしれません、しかし才能とは関係ありません。

たとえばあなたはガザで生まれ育ったと想像してください。
誰かに「紛争の絶えないガザで生まれたのは才能だね、残念ですね」って言われて、「そうですね」と思えますか?
馬鹿馬鹿しいですよね。
※ガザへの差別的制裁とイスラエルとの紛争が終わることを願って止みません。

強いているなら努力という才能が必要

素晴らしい演技をする俳優は、その水面下の演技への努力・探究、読解力を得るに至る努力など色々と積み重ねているのです。
或いは演技ワークショップに参加しながら、演技のヒントや発見をしては自分を磨いていくこと。

一般の方の視点では、才能があるから素晴らしい演技になったんだと結果論から、そう思うかもしれません。
それって観ているのは氷山の一角中の一角です。

とてもオープンな方でしたら、きっと素材としての才能があると思います。
しかし、そんな人はなかなかいません。
演技トレーニングなどしながら自分を磨き続けないかぎり、自分をオープンにし続けることは難しいのです。

そう、必要なのは積み重ねる努力。
そして、必要なツールを身につけていく力に他なりません。

俳優には演技に興味を持ち続ける力が根底に必要

著名な方の演技ワークショップで、著名な方に出会うこともあります。
一緒になってトライしたり、その姿勢を見たり、色々と受け取るものがあります。

アートなドキュメンタリー映画を観に行ったら、アカデミー賞俳優がその映画を見に来ていたこともあります。
それはバレエダンサーのドキュメンタリーでしたが、日本の名優もそれを観ているんだなぁ、探究心だなぁと納得した覚えがあります。

その探究心や努力が、強いて言えば才能なのかもしれません。

例えば、名優のアル・パチーノも未だにNYのアクターズ・スタジオでシェクスピアの読み合わせをしたりして探究しているのです。

引き出される演技力、その継続は?

私の教え子で演技トレーニングをしながら、とても素直にオープンにトライしている人がいます。
経験が浅いにも関わらず、ある時、もの凄い演技を生み出してきたりすることがあります。

プロのアクティングコーチとして言わせてもらうと、そんじょそこらのテレビに出ている俳優よりも全然良い場合があります。

それはその人の積み重ねと相手との関わる力だったりしますが、監督や演出家さえ導き出す力があれば圧倒的な存在で見せてくれるであろう俳優の卵も存在しています。

しかし、それらは人頼みの状態。
俳優は監督や演出家から引き出された自分の演技を「自分でやった」と思いたいため、違う現場で再現しようとしてもその理論を知らず引き出されたため、生かすことができない。
なんてことが起こりえます。

あの舞台で素晴らしい演技したのに、この舞台ではイマイチだった。
あの映画では素晴らしい演技だったのに、この映画ではイマイチだった。
なんてことが起こりえます。

俳優としては避けたい現実ですよね。

どんな監督や演出家のもとでも自ら自分を導き出す「演技のベース」があればどこでも輝くことができます。
ということは、各俳優が「演技のベース」が必要だと認識する能力も必要かもしれません。
そうでなければ、演技トレーニングを選択しないからです。
必要なのは才能ではなく、ヒントをもとに自分で役を生きていく力を養っていくことです。

こちらの記事「あなたの養成所や演技・演劇学校は大丈夫?演技が上達しなかった理由を探る」もご参考ください。

まとめ

オーディションで「やる気だけは誰にも負けません」と口走る方は非常に多いです。
強いていうなら言ってはいけません。
比べようもないのです。

大事なのはそのやる気は、どんな努力に向かっているかどうか。
それが毎日筋トレ、毎日走り込み、ダンスレッスン、などだったりします。
体を健康に保つ、動かす上では大切ですね。

しかし、俳優というアーティストの楽器を磨くトレーニングとしては不足度が高い内容なのです。

私がよく思うのは、演技力を向上させるための「努力の仕方」を知らないということです。
そういうわけで、私は単発の演技ワークショップでは、日々できる演技トレーニングを伝えたりします。

結論、才能を云々と気にする必要はなく、大事なのは努力していく才能を磨くことです。

才能の有無を指摘する親や才能を口にするプロデューサーや諸先輩に出会ったら気をつけてください。

そして、俳優としての「努力の仕方」を学び、「演技のベース」を手に入れれば、さらに俳優としての日常は大きな変化をもたらします。
結果として、演技も変化します。

俳優の仕事で食べていくことと演技力は関係ないことが見えてきましたでしょうか。
そして、才能の有無ということのジャッジを親に任せないで欲しいこと。
また、アクティング・コーチなどからあなたの伸ばすべきポイントややるべきポイントをぜひ質問してみてください。
そして必要な「努力の方法」を見つけてください。

参考までに日々できることを記載したこちらの記事「演技の練習って普段何をすればいいの?まずは自分を知る旅に出よう!」「演技の練習って何をすればいいの?一人でできること、それは柔軟です」もご参考ください。

最後に

ここまで読み進めてくださり、ありがとうございます。

もし、記事を読み終えて「頭ではわかったけれど、自分の場合はどうなんだろう?」と少しでも感じていらしたら、一度私と話をしてみませんか。

演技の技術、表現の壁、あるいは日常のコミュニケーション。 一人で考え込むよりも、対話(セッション)を通じて今の感覚を言葉にしてみることで、驚くほど道が開けることがあります。

月に10名様という限られた枠ではありますが、あなたとお話しできるのを心から楽しみにしています。