人前に出ると緊張してしまう!そのメカニズムを知って克服する3STEP!

人前に出ると緊張してしまう!そのメカニズムを知って克服する3STEP!

こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
いつも「Acting Life net」のブログをご覧いただきありがとうございます。

演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、養成所や俳優学校を卒業してもなかなか実践に生かせない方を対象に、私の記事を役立ててもらえたらと考えています。

私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」

さて、今回は「人前に出ると緊張してしまう」習性について。

あなたは、緊張とどう向きあっていますか?
俳優として生きていくにあたり、演技はずっと「人前」で行うことであるため、「人前」から切っても切り離せないものですよね。

「人前」に立つと、急に肩に力が入ったり、腰に力が入ったり、声がカラカラになったり、顔が赤面してしまったり、足がガクガクしたり、台詞を忘れてしまったり、そんな経験はありますか?

人前に出ても、あまり緊張しない人もいれば、緊張しまくってしどろもどろになってしまう人もいます。
この違いは何なのでしょうか。

私の経験から言えば、全然緊張しなかったという人も、緊張の自覚がないだけで、或いは頑張って少し良く見せようとはったりを少々かましている状態に過ぎません。

緊張の大小はあれど、基本的には「人前」に対して緊張は起こり得るのです。
そして、上述した状態のどれかに、あるいは複数症状がある状態になる人の方が圧倒的に多数なのです。

結局のところ、子どもの頃に堂々と見えた校長先生だって教頭先生だって来賓祝辞でスピーチした大人だって「人前」に立ちながら、緊張(心臓バクバク)を一生懸命に「見えない化」しようとしたに違いありません。

あの動かない体、「え〜」「あの〜〜〜」「うう〜〜〜」と時間のかかるお話、紙を読み上げるだけで顔をほとんどこっちに向けない視線回避、目がほとんど合わない宙に浮いた人。
思い出せば枚挙に遑がありません。

俳優は、緊張を「見えない化」することに成功しているとしたら、それは失敗です。

俳優は、緊張を知り、受け入れ、解き、注意の対象を調整することで役を生きるのです。
今回はその、緊張を知り、という部分にフォーカスを少ししながら、あなたの演技の役に立てればと思います。
また、社会人の方も生かしてもらえたらと思います。

人前で立つ時やカメラ前での「緊張」とは何か?

リラックスしろ、リラックスしろ、と言われるとますます緊張してくることありませんか?
意識すればするほど、緊張してくる感覚。

手のひらに「人」という字を書いて飲むとリラックスできると思って、手のひらに「人」という字を書くも、その手がすでに汗で濡れいていたり、少し震えていたり、効果がない!?
なんてことありませんか?

私としては演技するにあたりリッラクスする心体を準備するようにメソッドアクティングの視点から推奨していますが(リラクゼーショントレーにイング)、「必要な緊張もある」ということ反論される方もいらっしゃいます。
確かにそうですよね、必要な緊張もあります。
役が確かに感じているであろう緊張がそれに当たります。

いくつもの演技ワークショップでお伝えしていますが、「緊張とは何か?」を考えてみましょう。

ありとさん

緊張とは何か?
それは、余分な力、です。

リラックスというのは、お風呂でまったりしたような心も体もお休みモードに入っていくリラックスではありません。
五感の感覚を研ぎ澄ませながら、余分な力が抜けていく状態のことです。
それが、俳優にとって必要なリラックスの状態。

余分なものは余分でしかありません。
ぜひ、解いていきたいですね。
それを余分と認識していく力を養うことも大事です。

緊張のメカニズムを知ってみよう

人前にでると、多くの視線を集めて、心臓がバクバクしてきて息が苦しくなって、声が思うように出てこない。
特にスピーチを大勢の前でする場合や、舞台での俳優、またはカメラ前で、スタッフや監督、エキストラや取り巻きがいる中で撮影する場合などが、俳優が直面する「人前」。

人前としては、社会人でもプレゼンテーションなどで直面する試練かもしれません。
或いは新人挨拶など。

何か優勝などしたあとで、自分が興奮でもしていないかぎり、多くの人の視線が自分に刺さる環境というのは、居心地が良いと感じない人が多いかと思います。

なぜか?

それは人類が生き残るためのメカニズムなのです。
我々が、ホモ・サピエンスとなって生き延びたのはそれなりに原因があるのです。
集団生活で協力しあいながら狩猟採取をして、家族や村をささえ、お互いの体調管理をしながら得たものを分け合ってきたのです。

とうことは、集団から締め出されたら、生きていないのです。
注目を浴びるということ、全員から視線を浴びるということは、非難される場合や、怪訝に思われる場合、そして集団から追い出される可能性が高まるシチュエーションだったのです。
つまり、命の危険が高まる状況下ということ。

良いこと以外で、多くの人から注目を集めることを本能的に「危険」と身体が察知するのです。
今、人前でスピーチすることや演技することに命の危険はないのですが、生きるために刻まれた本能は変えることができないまま。
私たちは、スマホを使う現在と狩猟採取民族の頃との違いを心体はジャッジできないままなのです。

機器や道具はアップデートされても、人間の本能やメカニズムはアップデートされず狩猟採取民族のままなのだから。

生徒さん

「ああ、そっか、じゃしょうがないじゃん」

そう思えてきたなら、人間だもの、と思いますよね。

人前で緊張しないための対策方法3STEP

さぁ、「人前」の緊張のメカニズムがわかってきたところで、「人前」で緊張しなくなるための3ステップを提供します。

何事も知らないい相手と戦ったりするのは無謀なこと。

緊張という相手を知れば、きっとあなたは仲良くなりながら生かせていけるはず。

人前で緊張しないための3STEP

STEP1:緊張していることを認める
STEP2:深呼吸をする
STEP3:自分以外に注意を向ける

STEP1:緊張していることを認める

まずは自覚することが大事です。
人と張り合って、競争して生きている世界において、弱いところを見せたくない気持ちがあり、ついつい強がってしまいがち。

緊張している自分を無視せずに、「ああ、緊張しているんだ」と自覚してみましょう。
そして、何とかしなければ!といった義務感やマスト感を置いてきてください。

「緊張してるんだなぁ、私は」
「ま〜た緊張してる、しょうがないなぁ」
そんな感覚で、自分を受け入れてあげましょう。

ついでに言えば
「生き残るために、体が反応してるんだ」
くらいに思えると良いですね。

これが第一歩です。

STEP2:深呼吸をする

緊張を自覚したら、深呼吸!
しっかりと息を吐き出してください。

POINT!

息を吐き切ってから、息を吸うというようにしましょう。

呼吸が吐き切らず残っていると、結局のところ息が詰まっていきます。
老廃物を吐き出すつもりで、全部送り出していく習慣にしましょう。

緊張してると呼吸は浅くなります。
ですので、意図的にしっかりと呼吸することで、体に酸素が行き渡り余分な力が抜けていきます。
メカニズムとしては、副交感神経に働きかけ余分な力を抜いてくれます。

これも狩猟採取時代より培われた心体の構造。

俳優としての深呼吸のポイント!

鼻から吸って、言葉が乗るように口で息を吐いていきましょう。
その際に「はぁ〜」と言えれば、言葉にしてみましょう。

声に乗せることでリラックスし、さらに心情の機微が声に乗っていくようになります。
俳優の呼吸として、口から吐くこと、そして声に乗せることをおすすめ!

STEP3:自分以外に注意を向ける

村を追いだされる、集団から追い出されるということで感じる危機感は、自分1人で生きていけないという不安=被害妄想を生んでしまう自意識が原因。

つまり、注意を自分の内面(不安や心配や死んだらどするという恐怖)に向けないことであなたを自由にしてくれるのです。
逆にいえば、そうやって追い出されても注意を自分以外に向けることで色々な局面で対処してきたのです。
そうやって人間は生き残る術を身につけてきたのです。

演技の世界でいえば、俳優はシーンの中の相手、小道具、風景に注意を向けることで自ずと、そこに居られるようになります

スピーチする人は、人の視線により自分に注意が向きやすくなります。
自意識でこんなふうに自分を見てしまいがち。
「ちゃんとしなければ」
「声は堂々としているかな」
「かっこよく見えているかな」
「鼻毛が出ていないかな笑」など。

ですので、左右、中央に1人ずつ対象を決めて、その人に「分からせる」つもりで話せば、楽になり届きやすくなります。(目的に向かって行動する、ですね)

人前に出ると緊張してしまう!そのメカニズムを知って克服する3STEP!-まとめ-

「人前」に出ると緊張してしまう人は、一般の人ばかりでなく俳優も根底は同じです。
今回はそのメカニズムから理解すると、少し「な〜んだ」って気持ちになりませんでしたか?
見えない相手ではなく、見える相手と対峙した方が楽ですよね。

まとめ

・緊張とは何かを知る
・「人前」の緊張のメカニズムを知る
・対策方法を学ぶ
  STEP1:緊張していることを認める
  STEP2:深呼吸をする
  STEP3:自分以外に注意を向ける

あなたのこれからの活動にお役に立てればと幸いです。
一般の方だって、俳優だって、同じ課題を持っていたりします。

また緊張を受け入れるということは、自分を受け入れるということでもあります。
理想の自分を生み出して、そうでないものを排除していくと怖くないですか?

可愛い自分、カッコいい自分を演じてしまうことになると、本心とは違う心体で生きるためとても窮屈になってしまうでしょう。

ぜひ、本来の自分を取り戻し、邁進してください。

最後に

ここまで読み進めてくださり、ありがとうございます。

もし、記事を読み終えて「頭ではわかったけれど、自分の場合はどうなんだろう?」と少しでも感じていらしたら、一度私と話をしてみませんか。

演技の技術、表現の壁、あるいは日常のコミュニケーション。 一人で考え込むよりも、対話(セッション)を通じて今の感覚を言葉にしてみることで、驚くほど道が開けることがあります。

月に10名様という限られた枠ではありますが、あなたとお話しできるのを心から楽しみにしています。