こんにちは、アクティングコーチ・演技トレーナーの山縣です。
いつも「Acting Life net」のブログをご覧いただきありがとうございます。
演技のことは言葉だけで伝えることの難しさは重々理解しているところですが、少しでも演技初心者の方や、養成所や俳優学校を卒業してもなかなか実践に生かせない方を対象に、私の記事を役立ててもらえたらと考えています。
私のモットーとしては、ブレることはありません。
「日本の俳優のレベルを底上げする」
「演技ツールを一般の方に解放し人生に生かしてもらう」
さて、今回は手の動きについて言及してみたいと思います。
あなたは演技中に自分の手の居場所に困ったことがありますか?
あるいは、手の動かし方に悩んだりすることはありますか?
演技をしてもらうと、手をどう動かしていいのか分からないといったニュアンスの状態の人が時々います。
もしかしたら、手の所在に困っていたのかもしれません。
あなたは、こんな手の行動をとったことがありませんか?
そのシーンにおいて、役がそう体験していてそうなっているのであれば良いのですが、どうやらそういうわけではなさそうです。
もし、思い当たるフシがあるのであれば、今回の記事を参考にしながら改善するきっかけになれば幸いです。
続けて、大事なことをお伝えします。
手の動き、手の所在が不自然だと思っているのであれば、それは手だけの問題ではないとを知ってください。
結論、あなたも知らない体の自然な動きがあることを日々体験することで改善されます。何をしたいかたによって自然に体が動く状態にすることです。
演技中に手の動きが不自然になってしまう!?普段の生活と同じレベルで考えても意味はない
もしかして、あなたは演技中にこんなこと考えていないですか?

あれ?手ってここでいいんだっけ?どうしたらいいんだっけ?
或いは、監督や演出家にこんなふうに言われたことがありますか?

手が不自然だよ、もっと動かして
監督や演出家に言われれば言われるほど、ますます気になって

あれ?手ってここでいいんだっけ?どうしたらいいんだっけ?
と冷や汗をかき続ける結果になりかねません。
いざ言われると、普段気にしてもいなかったことで困惑しますよね。
日常で手の動きなんて気にしていないのですから。
そうなんです。
日常は気にしていないのです。
ただ、こういう疑問もあります。
あなたの日常は、自然に手を動かすような時間はどのくらいありますか?
そもそもあなたは自然な状態で過ごせいているのですか?
と。
監督や演出のリクエストは結果を指示します、それに対する俳優脳で考えて応える方法については下記の記事を読んでみてください。
心と体が自然に動くような自然な日常を過ごしていない可能性ないですか?

まずは、日常が不自然であるということを認識して欲しいところ。
職場や仕事場での自分は自然に反応していられるほど、心と体がリラックスしていますか?
余分な緊張を感じながら過ごしている環境でのあなたの手足の動きなど、不自然で溢れています。
必要以上に自分を抑えている状態が続いている可能性もありますね。
人間観察をちょっとしてみてください。
自然に感じる動きって、あなたの職場でどこでどう起きていますか?
その瞬間が動作に影響を及ぼしている時は、その人が本当い仕事に集中している時だけです。
その仕事が締め切りに追われているのであれば、その影響を受けた自然な動きが出ている可能性は高いです。
ただ余分なプレッシャーに晒され、絶えず上司の目を気にしながら仕事していたのであれば必要以上に不自然かもしれません。
日常生活で色々な人の目を気にして生きている状況下、あなたの自然な姿は現れにくいといった現実があります。
その自覚を通して、では自然な状態ってどんなことなのだろうか?と発見してみましょう。
面白いことに、トイレに行きたいと思った人が、公共のトイレに入る前からすでに体が反応してチャックに手を伸ばしていたりしますよね。
そこには、実は余分な力がないのです。
目的に向かって行動した無意識の動き。
俳優に欲しいのは、まさにこの無意識の動きなのです。
ただ、トイレに入る前にチャックに手を伸ばすのは、社会性を失いかねませんので、気をつけましょう笑。
例えば上記のトイレのシーンだとしても、社会性を持つと、本当は手を持っていきたいけどといった感覚の中で手はチャックに向かう心のスタンバイが無意識に動いていると手の動きは自然に何か働きかけている可能性があります。
それが、どんな動きになってしまうか、あなたやあなたの役次第。
自然な状態でいられること、そのための日常からできる演技トレーニングについては下記の記事を読んでみてください。
📎:演技の練習って何をすればいいの?一人でできること、それは柔軟です
📎:演技の練習って普段何をすればいいの?まずは自分を知る旅に出よう!

日常で「体と呼吸が繋がっていない」ということは心とチグハグだということ

あなたが何かに夢中でただ一生懸命に生きている時、それが自然な行動や動作がうごめく時間なのです。
その時の呼吸の大小、夢中になっていることの変化によって右往左往する体と心。
そこに自然に手の動きも乗っかっていくのです。
考えて手を動かした時点で、嘘となるんですね。
考えて手を動かした時点で、不自然なんです。
呼吸と体の動作が連動した状態、動いた動線が自然なんです。
呼吸と体の動作、つまり心の動きと合わせて動いた動線が自然な動きなんです。
ということは、心と体を繋げていくことが必然なこと。
手の所在が分からない、そう思ったあなたは心と体が繋がっていない証拠なのです。
呼吸と体と心の繋がりについて詳しく記載した記事もあります。参考にしてみてください。
演技中に手の動きが不自然になってしまう!?手だけの演技っていうものはない!

手がクロースアップされてやる演技はありますが、手だけで生きてるわけではありません。
監督が手のクロースアップを撮影するために、手だけを動かしてもらうリクエストをすることがあります。
その際に、あなたは手だけを指示通りに動かそうとしていまいがちではないでしょうか?
ホラー映画や、繊細な表現を意図したシーンなどで使われる、このパーツアップのシーン。
こう捉えて欲しいのです。
体の一部をたまたまクロースアップされているという感覚で役を生きる。
手だけが生きているわけではありません。
俳優は心と体をつなげるのです。
そして、たまたま手だけ撮影されてた、といった準備です。
アップのシーンが時々あざとく感じることがあります。
わざとらしいという意味です。
そういった違和感を覚える原因は、監督や演出家が欲しい絵だけを求めているからです。
言うなれば、手だけで演技をさせようと監督や演出家が思っているからです。
そして、俳優もそれに便乗して結果を一部分で演じるから、不自然なのです。
不自然さを狙って演出もありますが、不自然に不自然を重ねたものも多くあります。
あなたはケーキにさらに砂糖をかけて食べますか?
もう不要ですよね?
それは俳優の対応次第です。
手だけ生きていたら「アダムスファミリー」です笑

自然な自分でいることは、心と体が詰まっていない状態です。それは感情解放がされた心体といっても差し支えありません。感情のメカニズムについて下記の記事をぜひ読んでみてくださいね。
演技中に手の動きが不自然になってしまう!?それを自然に改善していくたったひとつの方法

まず、全身の体と呼吸が繋がっている感覚を手にいれること。
例えば、ラジオ体操を体と呼吸を一致させてしっかりと動かすことはできますか?
私は演技初心者の方には、基本的に呼吸と体を繋げる方法として、ラジオ体操を挙げます。
その不自然さを体験して欲しいのです。
ラジオ体操と呼吸と体を繋げてできた人は今まで一度も見たことがありません笑
驚きですよね?
本当に驚きなんです。

たったひとつの改善方法とは過激はタイトルにしましたが、体と呼吸がしっかりと動くものであれば良いのですが、分かりやすく、取り組みやすいものを私は提案します。
答え:ラジオ体操!
そもそも呼吸と体と一致した身体を持っていない方が、どうして自然に体を動かした演技ができるでしょうか?
お分かりですよね?
できないのです。
シーンの中で実際に体験した緊張がそのまま手に現れる。
恐怖の中のシーンを体験した時に、その感情や動きが自然に手に現れる。
感動した時の・・・そのまま手に現れる。
がっかりした時の・・・そのまま手に現れる。
我慢した時の・・・そのまま手に現れる。
これらは、手だけに現れているのではありません。
全身からそうなっているんです。
激しく動いてるわけじゃなくても、小さな動きですら、機微に反応できているから自然なものになるのです。
木を見て森を見ず、とならないよう気をつけてください。
手を見て体を見る。
体は手の一部です。

そのラジオ体操ですが、呼吸と身体を繋げるために以下、挑戦してみてください。
息を吸う時:体が伸びている時
息を吐く時:体が縮んでいく時
息を吸う時:体が引っ張られている時
息を吐く時:体が勢いで押し出す時
これらに合わせて、ラジオ体操1番だけでも呼吸と動きを繋げて挑戦してみてくださいね。
スローで録音されたラジオ体操が特にオススメです!
呼吸と体の連動は、日々の生活に関わっています。日常からできる演技トレーニングを参考にしてみてください!
演技中に手の動きが不自然になってしまう!?-まとめ-

手の演技が不自然で悩んでいたのでしたら、原因は心と体とが繋がっていないことが原因だと気がついていただけましたでしょうか。
・普段の生活と同じレベルで考えても意味はない
・自然に動くような自然な日常を過ごしていない可能性がある
・日常で「体と呼吸が繋がっていない」ということは心とチグハグだということ
・手だけの演技っていうものはない!
そして、改善の方法についても提案させていただきました。
・呼吸と体の動きに合わせてラジオ体操する
俳優トレーニングとしては、リラクゼーションやワイド・ブロード・ムーブメントなどが有効です。
ラジオ体操はとても簡単に準備して始められます。
ぜひ、挑戦してみてください。























・ポケット付きのパーカーを着ようものなら、両手を突っ込み、そのパーカーの中で手を前に突き出て力を入れてみたり。
・ズボンのポケットに手を入れて、なんだか動きにくそうにしたり。
・服のお腹部分下をもってもじもじしたり、一部をきゅっと捕まえていたり。
・やたら髪の毛を気にしたり、髪をかいたり。
・全く手が動かない状態だったり。